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語る子

私のクラスに、それはもう、滔々と語る子がいます。

 

黒板の前に立ち、チョークを片手に自分の意見、思いを語るのです。仮にA子としましょう。

 

2学期の学級目標を立てるときのことでした。

 

様々な意見が出てきました。

 

優しいクラスにしたい。元気なクラスにしたい。行動が素早いクラスにしたい。などなど。

 

それらをひっくるめて、「自分たちで動けるクラス」が良いのではないか、というのがA子の主張でした。

 

A子はチョークを持って言うのです。

 

「みんな、ミキサーって知ってる? 例えば、みんなの意見を果物とするでしょ。意見をミキサーに入れるの。(ここでミキサーの絵を書き出す。さらに、1つずつの意見から、ミキサーに向かって、矢印を書く。時間が掛かる。勘弁してくれよという私の内なる声。)ミキサーだから、ぐちゃぐちゃにかき混ざるでしょ。できあがったのが『自分たちで動けるクラス』ってこと。つまり、かき混ざったこれは、優しいクラスも、元気なクラスも、行動が素早いクラスも、全て入っているってわけ。分かりますか?」

 

「おおー!!」という声とともに拍手が。

 

私は、2年生なのに、よくもまあしゃべるなあと思いながら聞いていたのですが、他の子は以外と、真剣に聴いていました。たぶん、私が話すとき以上に、真剣に。

 

なるほど、子供は子供の中で育つという言葉は正しかったと思いました。

 

A子の姿は、以前、参観に訪れた、某県の小学校の子供達の姿にかぶりました。

 

願わくば、A子の良さが他の子に波及してくれると良いのだけれど。

 

厳しくも温かい教師

今、ダイヤモンド社刊『やり抜く力 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』(アンジェラ・ダックワース)という本を読んでいます。

 

 

やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

 

 その中で、賢明な育て方についての項があります。親はどのように子供を育てると良いのかが書かれており、育て方を4つに分類しています。

 

次のような形です。

 

 

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(※やり抜く力(アンジェラ・ダックワース)ダイヤモンド社より)

 

簡単に言えば、厳しくも温かい親や教師が最良ということです。

 

振り返ってみて、私は「独裁的な育て方」だったなと思います。

 

つまり、要求はガンガンするけれども、特に支援はしない。割に放任タイプ。うーん、嫌な教師だな、と。

 

厳しくも温かい先生は誰かと周りを見たとき、思い当たったのは、学年主任の先生でした。その先生がされていることは次の通りです。

 

○厳しさ

・規律重視

・だめといったらだめ

・怒鳴り方が尋常じゃない。

・厳格なルール

・聞くときは手遊びを一切許さない。

・スピード感重視

・基本的に給食は完食させる。

などなど。

 

ですが、この先生の凄さは、その温かさにあります。

 

○温かさ

・叱った後は絶対にフォローする。

・特別支援児を大切にする。全体の前で褒める。

・どの子も絶対に見捨てない。

・褒め方がすごく上手。(大げさに、優しく)

・叱り方もすごく上手。(怒鳴り声のときもあれば、諭すときもある。抱きしめるときもある。)

・保護者の相談にとても親身になる。

・全力で遊ぶ。

・一人一人についてとてもよく見ている。一人一人についての話題が豊富。

・子供の話題を職員室でよく出す。

・何より、子供が全員先生が大好き。

 

思えば、自分は学級経営を考えたときに、森ばかり見ていて、個々の木を見ていませんでした。学級崩壊を経験したからこその弱点かもしれません。

 

この本は素晴らしい良書ですが、「やり抜く力を育てる方法」という本来の趣旨よりも、私の教育観を大きく変えるきっかけを与えてくれた本として、とても心に残りました。

 

今年度も残り半年。厳しくも温かい、学年主任の先生のような素敵な教師になれるように、頑張ります。

匂い

Aちゃん「先生!私の体操ズボンがなくなってしまいました!」

私「誰かが間違えてカバンに入れちゃったかもしれないね。近くの人のカバンの中を見てみましょうか。B君、カバンの中を見せてもらいますよ。…ズボンが2つありますね。片方は名前なし。Aちゃんのものですかね?」

Aちゃん「うーん、分かんない。」

すると、

C君「先生!ズボン貸して!匂いを嗅げば分かるよ!」

私「え!?」

匂いを嗅ぐC君。

C君「やっぱり、これAちゃんのだ!」

Aちゃん「えっ、本当!?」

つられて匂いを嗅ぐAちゃん。

Aちゃん「ほんとだ!私のだ!」

C君「ほらねー。」

私「まじか…。」

理想の授業と理想の学級経営

「理想の授業を見つけるといいよ。」

 

先輩の先生から言われた言葉です。

 

しかし、私にはまだ理想の授業像も、理想の学級経営像も見えません。

 

隣の学年主任の先生の授業は確かに素晴らしいし、学級経営も見事です。アドバイスをくださった先生も同じく、です。

 

それでも、「すごい授業だな、素敵なクラスだな。」と思うことはあっても、「これが自分の目指す姿だ!」と確信することは、未だにありません。

 

暗中模索、五里霧中。そんな四字熟語が浮かびます。

 

 

お口は…

清掃中のこと。A君に言いました。

私「お口はミッフィーだよ。」

A君「えっ?お口はバファリンだよ。」

私「!?」

ここからが本番

来週から、いよいよ学校が再開されます。いわゆるシルバーの3日間を経て、2学期が始まるわけです。

 

過去3年間を振り返ったとき、この2学期の過ごし方を毎年失敗してきました。

 

1学期でクラスに規律が浸透し、落ち着いた状態になり、あぐらをかいていたのです。結果、11月ぐらいに少しクラスが乱れたり、思ったよりも子供が育っていない姿が3学期に見られたりしました。どちらも、2学期に手を抜いていたことが原因です。

 

そこから分かったこと。2学期は肩の力を抜いて良い時期ではないということです。むしろ正反対。1学期で得た力を基に、飛翔をするための時期です。ステージを一段、上げる時期だと思います。気合を入れて、子供を鍛えるための黄金の時間です。

 

1学期までは規律を整えることを意識してきましたが、2学期は例えば、子供同士のつながりや、そこから生じる自尊感情を大事にする。あるいは、指示と確認で子供を動かすのではなく、子供に任せる部分を作り、評価をしていく。3学期に目指す姿から逆算したとき、この2学期は飛躍の時期であり、勝負の学期でもあります。

 

ちなみに、私が掲げる2学期のテーマは「協力」と「所属感」です。1学期に築いた規律のレベルを上げつつ、子供達同士の糸を紡いでいきたいと思います。

管理職への鬱憤

教師の仕事は多様で、残業代が出ない割には多忙です。

 

私の場合、月の平均残業時間は80時間を超えています。そのかわりに、持ち帰り仕事は一切していません。

 

若手の教員の中には80時間を超えて、仕事を自宅に持ち帰り、しかも土日も出勤している人がいるかもしれません。

 

私が非常に不愉快な思いをしてるのは、そうした若手教員(だけに限りませんが)の置かれた現状に対して、まるで無頓着な発言をする管理職の皆々です。

 

先日、管理職は言いました。

「教師の仕事は授業。教材分析をしっかりとしましょう。」

「地区の合同研修会はとても大事です。意欲的に参加しましょう。」

「指導案には子供の思いを書くこと。教師の一方的な期待よりも、子供の願いを思いを引き出す授業展開で書くこと。」

「若手はもっと動くこと! 朝のライン引き、声出し。とても大事です。」

「論点整理は教師たるもの、確実に読みなさい。」

「本を読みなさい。」

「地区のドッジボール大会で審判をお願いします。」

などなど。

 

どれも正しいですよ。

 

問題は、それらを行う時間を、きちんと確保せよ、ということです。時間の確保をしてから、初めて指示を出せと言いたいのです。子供への指導でも同じです。時と場所、時間を与えて活動をさせること。大人に対しても同じでしょう。

 

挙句の果てに、「早く帰りましょう。」と。

 

もう笑ってしまいます。

 

遅くまで仕事を与えているのはどこの誰だ、と。

 

管理職に求められているのは、いかに教師の負担を減らすか、だと思います。教師の笑顔なしに、子供の笑顔はありません。教師が120%の力を発揮できる環境づくりが管理職の役目ではないでしょうか。そのために必要なのは、何といっても、引き算的思考です。

 

本校では8月の5日まで全員出勤でした。ちなみに私は明日、プール当番で、炎天下の中、一日プールの監視をします。水曜日は日直。来週の水曜日も日直。来週の木曜と金曜は出張。再来週にはもう一回、プール当番があります。

 

・・・夏休みに研修を受けに行きたくても、一切、何もするな!ということでしょうか。

 

これじゃあ、教師は疲弊して、学級崩壊もするよな、と思います。