小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

学力格差に悩む

最近の話をひとつ。

 

このごろの大きな悩みは、クラスにおける学力の大きな大きな格差です。まじめに授業を受け、宿題をきっちりやってくる子と、登校渋滞で、朝ごはんを食べず、授業中の集中力も散漫、宿題もやってこない日がたびたびある子の間に、あまりに巨大な学力格差が生まれていることに愕然としています。

 

私の市では1月の末に学力調査があります。平均が80点ぐらいの試験です。おそらく、クラスで最も勉強が不得手な子が今、その試験をやったら国語で30点、算数で50点を取るのが関の山と思います。そのくらい学力に差があるでしょう。小学校3年生でそのくらいの差があったら、高学年になったときにどうなるか。背筋が凍てつきますね。

 

本人はつらいことでしょう。わからない授業を一日我慢して受ける。しかも周りの友達はすいすい理解していくのです。その孤独感を味わわせたくはありませんね。

 

私が一番不安視している子に対しては、それなりに対策をうってきました。給食の配膳の時間にかけ算カードをやらせたり、放課後に漢字ドリルや教科書を一緒に音読したりといったことです。まずは計算と漢字だろうと考えたわけです。しかし、焼け石に水のような気もするのです。周りに比べて学習のスピードが遅いため、差は開く一方です。

 

私が担任でなくとも、学力格差はあったことでしょう。しかしここまでの格差はあっただろうかとも考えるのです。

 

さらに問題なのは、不安な子が1人ではないということです。7~8人はいます。どの子も市販のテストや学力調査でいい点を取らせてやりたい。3年生で習う漢字の習得、かけ算の筆算やわり算の計算の仕方、コンパスを正しく使う技術など、最低ラインの読み書きそろばんは全員ができたうえで4年生になってほしい。

 

授業改善は王道ですが、時間がかかります。来年の3月までが私の持ち時間と考えると、授業改善と並行して何かを行わなければならないでしょう。その何かがわからないのです。