今年読んだ本

仕事柄、教育関係の本が多かった一年でした。ときどき、別のジャンルの本も読みます。先日読んだ本は大前研一氏による『日本の論点』。

 

実におもしろい本です。思わず自分も日本について論じたくなりました。

 

テーマは多岐にわたります。TPP問題、憲法景気対策、ビジネスモデル、医療制度などで、しかもどれも首肯する話ばかりでした。

 

この本の中の2つか3つを取り上げ、実施するだけで日本は間違いなく変わることでしょう。特に私が深く共感したのは、「アベノミクスよりすごい景気対策がある」という項です。筆者が言いたいことは、日銀がお札をばら撒くよりも、高齢者にお金を使わせろということです。

 

その通りですよね。今、日本で一番お金を持っているのは高齢者ですから。その高齢者が死ぬときは、次の世代もすでに高齢者になっています。財産が若者世代に行かないため、経済もまわらないのというのが現状です。

 

これを解決するために、高齢者にどうやってお金を使わせるかを考えろと筆者は言います。

 

果たして現政権(これまでもそうでしたが)は高齢者にお金を使わせる政策をとってきたのでしょうか。政府が考えてきたのはいかに高齢者という「弱者」を救うか、でした。発想が全く違います。

 

わずか2000円弱で日本の問題について新しい視点を得ることができます。平易な文章なところもいいです。ちなみに多くの人が読後に「なぜこれほどまでの解決策を、日本は採用してこなかったのか。」という疑問を持つでしょうが、それこそが現在の日本における最大の問題なのだと思います。大前氏は切れ者すぎるのでしょうね。