時に話題になる給食の残飯問題について語ります。
昔と違い、今は、食べられない子供に無理矢理食べさせることはほとんどないでしょう。食の細い子供が増えはしましたが、相変わらずよく食べる子はいまして、教師としてはありがたい限りです。残飯が少なくなるからです。
とはいえ、残飯が出る日はあります。そのようなとき、私はあまり残飯のことを気にしません。ベテランの先生方には残飯が出ることは悪という考え方をお持ちの方が多いように思います。給食費を集めいている以上、できる限り、残飯を出さないようにする、成長期の子供たちにはできる限り食べさせるという考えも分かります。
でも、食べたくない子供に無理矢理食べさせるのは時代錯誤甚だしいし、食べたい子供に山盛りご飯を食べさせることも栄養バランスの面から考えてどうなの?と思います。
一番嫌悪感を覚えるのは、残飯がなしであることを誇るクラスです。
食べたくないものをがんばって食べることってそんなに偉いことなのでしょうか。食事は本来、楽しいものであって、苦痛を感じながら取るものではないと思います。食べられないものがあっても、他の子供に食べてもらえば良いというルールがあると聞きました。しかし、給食の時間に「私はあんまりクラスの役に立っていない」などという思いを子供に抱かせたくはありません。繰り返しますが、食事は楽しくあるべきです。クラス全体で何かに取り組むことの尊さを否定するつもりはありませんが、給食の時間にクラスの団結力を高める必要はないでしょう。
苦手な食べ物があっても良い。でも一口は食べようね。このくらいがベストだと思います。