先輩の教員から去年も今年も、たくさんのアドバイスを頂きました。
ありがたいことです。
去年の私は右も左もわからず、ただただ、多くの方から頂く多くのアドバイスを必死に理解し、実行し、考え、再度実行していました。
今振り返ると、愚かなことだったと思います。
去年の私のクラスは崩壊していました。そのようなとき、様々な方が同情してくださり、たくさんのアドバイスをくださるのですが、真に受けてはいけないと、今なら思います。
なぜか。教員にはそれぞれに教育哲学があり、学級経営や授業の仕方は千差万別です。あの人は授業の始まりに挨拶をしっかりやるべきと言うけれど、この人はどんどん授業に入れという。1年目教員としては、困ってしまうわけです。それに、つまみ食い的にアドバイスを実践しても、アドバイスの裏にある教育理念について理解していなければ、意味がありません。さらに言うと、アドバイスを実行しようにも、技量がなければできません。何より、クラス学年により、子供の実態が違うのです。
ではどうするべきだったのか。それは、「自分はこの人についていく」と決めることです。
誰か一人の意見を徹底的に聴き、実践し、報告、相談をしていく。そうすることで、クラスは落ち着きだしました。大切なことは情報を集めることではなく、情報を取捨選択する頭脳と決断力と言っていいでしょう。特に、ベテランの先生方から頂くアドバイスの実践には少し待ったをかけたほうがいいかもしれません。ベテランの先生と自分とでは技量が雲泥の差だからです。