私は教師1年目のとき、学級崩壊を起こしました。
今でもときどき思い出して、つらい気持ちになります。あの1年は、本当にしんどかった。
このブログを読んでくださっている中にも、当時の自分と同じく、教師1年目で学級がうまくいっていない方がいらっしゃるかもしれません。本記事はそんな方に向けた内容です。
伝えたいことは3つあります。
まず、たかだか3年目の私が言うのもなんですが、「絶対に教師をやめてはいけない」ということです。
確かに今はどん底でしょう。でも、その経験は間違いなく、次年度以降に生きます。人が最も成長するのは失敗したときだからです。
2年目以降は必ず教師の楽しさや、やりがいが見つかるはずです。しかも、1年目からうまくいった人よりも、はるかに大きな感動として味わえると思います。
次に、「勉強をし続ける」ということです。
「学び続ける者だけが教壇に立つことができる」とは有名な言葉ですが(向山洋一氏が言ったのかなあ?)、まさにその通りです。まして、学級が荒れているならば、変な言い方ですが、チャンスです。必要感に迫られているのですから、勉強が身になります。
さしあたり、大型書店に行ってみましょう。そして教育書のコーナーに行きましょう。驚くほどたくさんの教育書があります。学級経営の本、できれば「新卒1年目の教科書!」的な本を買いましょう。野中信行先生や大前暁政先生の本は特におすすめです。何かと批判が多いTOSSですが、向山洋一先生の「教師の腕をあげる法則」「子どもを動かす法則」は必読かと。他にも中村健一先生や俵原正仁先生、杉渕鐵良先生などの本も素晴らしく勉強になります。*1
最後に、「アドバイスを聞きすぎない」ということ。
以前の記事にも書いたのですが、私が1年目のとき、それはそれはたくさんの方がアドバイスをしてくださったのです。でも、アドバイス通りにやっても、そのほとんどがうまくいかないのです。
なぜなら、どの先生にも先生独自の教育哲学があるからです。子供中心主義に見る先生もいれば、授業は教師が主体となってすすめるべきという考えの先生もいます。集会には並べて連れていくべきという考えの人もいればそうでない人もいます。算数の導入では復習から入るべきか否か、授業に挨拶は必要かどうか。教師によってすべてばらばらです。
だから、アドバイスを聞きすぎてはいけません。むしろ迷って、自分の軸がぶれます。この人!と思った人にのみついていけばいいのです。もちろん、表向きには笑顔で「アドバイスありがとうございます!」と言っておけばいいのです。
ここまで偉そうに書いてきて申し訳ありません。
たかだか3年目の若僧のたわごとです。しかし、年配の先生方にはわからない、2年前に経験した者だけが分かることもあるのではないかと思います。そう考えて書いてみました。
終わりにもうひとつ。
私は1年目のつらい経験は今に間違いなく生きていると思います。
特に教師としての「向上心」につながっています。
1年目に失敗したらどう思うか。怖さを覚えた人は、来年こそは!と思います。対策を徹底的に考えます。
長い長い教師人生。最初に転ぶことは決して悪いことだけではありません。むしろ怖いのは、中途半端な成功です。
なんだか後半はよくわからない内容になってしまいましたね。うーん。
いよいよ2学期です。不安8割、楽しみ1割、その他1割。がんばります。