語る子

私のクラスに、それはもう、滔々と語る子がいます。

 

黒板の前に立ち、チョークを片手に自分の意見、思いを語るのです。仮にA子としましょう。

 

2学期の学級目標を立てるときのことでした。

 

様々な意見が出てきました。

 

優しいクラスにしたい。元気なクラスにしたい。行動が素早いクラスにしたい。などなど。

 

それらをひっくるめて、「自分たちで動けるクラス」が良いのではないか、というのがA子の主張でした。

 

A子はチョークを持って言うのです。

 

「みんな、ミキサーって知ってる? 例えば、みんなの意見を果物とするでしょ。意見をミキサーに入れるの。(ここでミキサーの絵を書き出す。さらに、1つずつの意見から、ミキサーに向かって、矢印を書く。時間が掛かる。勘弁してくれよという私の内なる声。)ミキサーだから、ぐちゃぐちゃにかき混ざるでしょ。できあがったのが『自分たちで動けるクラス』ってこと。つまり、かき混ざったこれは、優しいクラスも、元気なクラスも、行動が素早いクラスも、全て入っているってわけ。分かりますか?」

 

「おおー!!」という声とともに拍手が。

 

私は、2年生なのに、よくもまあしゃべるなあと思いながら聞いていたのですが、他の子は以外と、真剣に聴いていました。たぶん、私が話すとき以上に、真剣に。

 

なるほど、子供は子供の中で育つという言葉は正しかったと思いました。

 

A子の姿は、以前、参観に訪れた、某県の小学校の子供達の姿にかぶりました。

 

願わくば、A子の良さが他の子に波及してくれると良いのだけれど。