ことしも生きてさくらを見ています
ひとは生涯に何回ぐらいさくらをみるのかしら…
この一節で始まる、茨木のり子の詩「さくら」。
今となっては昨年度のクラスですが、私手作りの暗唱詩文集で、子供たちは暗唱に取り組んでいました。その詩文集の最後の詩に選んだのが、上の詩です。
街はいよいよ桜が満開。
そんな桜を見上げながら、つい口に出てくるのは、その詩でした。
私のクラスだった子の中には、私と同じように桜を見て、あの詩を思い返している子がいるかもしれません。
暗唱とは人生の応援歌だと言う人がいます。その通りです。ふと口をついて出る。そんな言葉に出会わせることも教師ならではの仕事だと思います。
さくらふぶきの下を ふららと歩けば
一瞬 名僧のごとくにわかるのです…
まさに名詩。
まさに声に出して読みたい日本語です。