教師の仕事の本丸は何か。よく考えます。
究極的に言えば、働き方改革とは教師の仕事の本丸以外の業務をできるだけ軽くすることです。働き方改革を進めるには、そもそもの「教師の仕事の本丸」を知っておかなくてはいけません。
私は、教師の仕事の本丸は学校種によって異なると思います。
小学校と中学&高校で違うのです。
小学校の教師の仕事の本丸は、何と言っても授業です。
授業を通して、日本人として最低限理解や習得しておくべき事柄を得ることを子供に求めなければなりません。また、授業を通して、望ましい学習習慣(鉛筆の持ち方、話の聴き方、姿勢、ノートの取り方、音読の仕方などなど)を身に付けることも重要です。
言い換えれば、学習の土台を作ることが小学校の最重要課題というわけです。
中学校以降は変わってきます。
私は中学校以降の教師の仕事の本丸は、サポートだと思っています。
中学生ともなると学習の仕方がだんだんと身に付いてきます。そうでない子ももちろんいますが、一斉指導で何とかする問題ではありません。それこそ個に応じたサポートが必要になってきます。
授業はどうするのか? 授業はオンデマンドで良いと思います。N高のイメージですね。分からないところがあれば、それを教師がサポートする形をとればいいでしょう。
一斉指導は近年否定されがちですが、小学校においては、全員で何かに取り組んでいった方が効率的だと思います。小学生特有の、わちゃわちゃ感に対して、個で対応したら収集がつきませんからね。集団の力を借りて、個々の力を伸ばしていった方がいいでしょう。反対に中学校以降は、集団の力が同調圧力になりがちですので、個に応じた支援を大事にしていきたいものです。