小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

2024-01-01から1年間の記事一覧

2024年お金・時間の使い方ベスト

毎年恒例、お金と時間の使い方ベストを思い出す企画。 よく今年のベストバイは何だったか?をまとめている記事はみかけます。しかしお金は物を買うためだけに使うわけではありません。様々なお金の使い方から、これは良かったというものを紹介します。さらに…

スーパーティーチャーはいらない

どの学校にも1人ぐらい、いるかもしれません。 スーパーティーチャー。 その人が担任をすると、どんな子供も更生される。保護者からも管理職からも評判が良く、前年度まで崩壊していた学級を立て直す。授業はピカイチ。そんな素晴らしい先生がときどきいます…

小中連携はやめましょう

「本年度から、本市は小中一貫教育を進めます」 これが今年はじめに教育長から発せられたメッセージでした。 私の市では、4月の勤務初日に教育長から訓示があります。コロナ禍前までは紙面上でしたが、コロナを経てzoomを使えることが分かったせいか、ここ…

保護者をお客様と思えない自分

私が教師になってばかりの頃、 「あなたは保護者に電話しすぎ。」 と先輩の先生に注意されました。 何でもかんでも保護者におもねっている様子を見て…のことだと思います。 あれから数年。当時と比べて、先生方が保護者をお客様のように接している姿をよく見…

北風と太陽

イソップ物語の有名な寓話ですね。 子供対応でも同じだなと感じます。 かつての学校で一番大変な子にどう対応するかが職員室で話題になりました。友達に対して暴言暴力をする。しかし親はあまり頓着しない。授業に参加をせず、廊下をうろうろ徘徊する。通学…

それでも通常学級にこだわる親たち

知的に明らかに大変な子が、私の学級にいます。特別支援学校ほどではありませんが、特別支援学級相当です。軽度知的障害の診断がおりてもおかしくないIQです。 勉強は当然、何も分かりません。今、小学校5年生ですが、毎日私が用意した2年生の内容のプリント…

国語の物語文の主人公は男が多い?

私は学級で毎日読み聞かせをしています。読む本は、1日で終わるような絵本もあれば、数日、ときには数十日かけて終わるような児童書もあります。どんな本を選んでいるかについては、いずれまた紹介したいと思います。 ある日、「さて、次の本は何にしようか…

公立学校を選ばない人たち

私が勤務している学校は、小学校と中学校が隣にあります。各学年5学級の、比較的大きい学校です。小学生が中学に上がるとき、他の小学校と合わさることはありません。つまり私が勤務する小学校の子供たちのみが、隣の中学校にいくわけです。田舎ですので、…

できる学校は子供の語彙が違う

先日、他校に授業を参観しにいってきました。よくある研修会の一種です。 他校に行くと、自然と自分の学校と比べます。掲示物はどうか、学校の構造はどうか、授業はどうか、子供の様子はどうか。今回、私が訪れた学校は、市内でも教育熱心ということで有名な…

修学旅行などの班決め問題

高学年になると宿泊活動があります。 いわゆる修学旅行や自然体験施設での宿泊です。非常に気を遣う行事です。 当日ももちろん大変ですが、私が一番嫌だなと思うのが、班決めです。 どうやって班のメンバーを決めるのか。これは教師によって本当に様々です。…

プチモンペとは我が子を客観視できない人のこと

モンスターペアレント、略してモンペとは、学校に無理難題を言ってくる人です。 夜遅くまで学校に苦情の電話を言ってきたり、学校外のけがについて対応しろと要求して来たりする親のことです。 実際には、こうしたモンスターは学校に1人いるかどうかです。 …

我が家の子育て3本柱

子育ては最後は運。だから頑張るポイントを絞って、あとは肩ひじ張らずに楽しく過ごすのが良い …といつかのブログで書きました。 では何を頑張るのか。 それが「我が家の子育て3本柱」です。 ① 外遊び 平日は妻が家で子供(3才と0才)を見ています。妻は…

子育ては最後は運

育児を体験し始めて、思ったことの1つが 「子育ては最後は運」 ということです。 一説によれば、「学力は遺伝が5割」だそうです。どれだけ親が頑張っても、環境でその子のもつ学力を高められるのは、限られているわけです。 別に学力だけではありません。 …

それを考えるのは「カロリーの無駄」です

ある保護者について。 数年前のこと。5年生でした。自分の子供も「問題」がありながら 「うちの子がいじめられているんです!○○君に嫌なことを毎日言われています!」 と何度も言ってきた保護者がいました。こちらも対応をしました。相手の子に離れるように…

「学校は子供のためにある」に違和感

今回の話は、あまり賛同を得られないと思う話です。 現場の多くの教師はよく言います。 「子供のために○○をしましょう。」 この言葉の裏には「学校は子供のためにある」という意味があります。私は長い間、ずーっと違和感を覚えていました。 いや、間違って…

個人面談後の無力感

今、本校は個人面談期間です。担任と保護者が面談します。 全体の2割くらいの保護者には、学力の低さについてオブラートに包みながらも伝える必要があります。 たいていの保護者の方は、ご自分の子供の現状を分かってらっしゃいます。すると 「先生、どうす…

集団指導と個別支援

教師は集団指導のプロである。 そう仰る先輩教師がいました。 まあ、そうだよなあと思います。集団指導力の上手下手が学級経営や授業に直結します。私はそれを「統率力」とよく呼んでいます。数十人を相手にする教師に必須の能力です。例えば「全体に対する…

学校教育はここから10年で崩れる

コロナ禍を経て、学校教育は大きく変わりました。この間、学習指導要領や生徒指導提要の 改訂もありました。 学校現場で、何が大きく変わったのかというと、次のような点が挙げられます。 ・学校の価値が絶対でなくなった。 ・不登校児童生徒の数が急増した…

不登校の理由はいろいろ

先日、今じんこさんの「学校に行かない君が教えてくれたこと」を読みました。 不登校の子供・保護者の気持ちが分かる良書でした。 読んでいて思ったことの1つは「この子(もっちん)ほど学校に合わないのならば、不登校という選択は正しいのだろう。しかし…

社会の縮図で学ばせるべきか?

私には3歳の息子がいます。数年後、彼は小学生になり、やがては中学生になります。 私の県は公立中学に行く子がほとんどです。首都圏のような小学校・中学校受験には縁遠い地区です。 それでもいくつかの私学はあります。 最近、私は息子を私学に入れるのも…

教師のスキルは目に見えにくい

コンビニでアルバイトをしていたときと比べて、教師のスキルは目に見えにくいなと感じます。コンビニだけでなく、他の仕事に比べても、教師のスキルは目に見えにくいでしょう。例えばレジ打ちの仕方がうまいか下手かは見れば分かります。医療事務のアルバイ…

なくした方がいい授業

小学校の教員をしていて、一刻も早くなくした方がいいと思う教科や授業があります。 1 総合的な学習の時間 即刻なくした方がいい科目、ダントツNO1。 週に2時間ある「総合」の授業。本当に一刻も早くなくした方がいいですね。お遊びの時間になっている学…

教師の本来の仕事は何か?

「根本・本質・原点」。国語教育の大家、野口先生がよく仰る言葉です。 最近、教師の仕事の中で一番大事なことは何か?を考えます。日本の学校の教師は、多方面に手を伸ばし過ぎ、とよく批判をされます。教師自身も思っています。「これは教師の仕事じゃない…

塩分タブレットはOK?

先日、学校に塩分タブレットを持ってきている子がいました。 どう対応されますか? 私は結構微妙だなーと思いました。 当然、その子は熱中症対策として持ってきたのでしょう。登下校中にタブレットを口にするためなのだと推察します。 熱中症対策…確かにそう…

仕事のジェンガ理論

勝手に「仕事はジェンガだよな」と思っています。 ジェンガとは、縦に積み重なったピースを、順々にひいていき、倒してしまった人の負けというゲームです。 ポイントは「どのピースなら倒れないか」を探り当てることです。 仕事も一緒ですよね。仕事のピース…

気付かない親たち 気付かせない教師たち

現代は本当に「優しい」世の中になってきたなと思います。「優しい」というよりも「厳しいことを言わない」世の中の方が正確かもしれません。 それをいつも痛感するのは、病院に行くときです。 私が子供の頃、よく親が言っていました。 「あーあ、病院行きた…

小学校社会科授業づくり研究会参加記

先日、「小学校社会科授業づくり研究会」に参加してきました(筑波大附属小)。授業を2本見ることができる研究会。久しぶりの東京遠征でした。 参加者は70人ぐらいでしょうか。社会科教室はぎゅうぎゅうづめ。暑い。講堂でやればいいのに~と思ったのですが…

今こそ4月の本を読もう

春休みのとき、学級開きや授業開きの本を読む方は大勢いらっしゃると思います。それは確かに理にかなっていますね。 ですが、この夏休みに入るかどうかというタイミングで4月の本を読むことも、効果的ですよと伝えたいのです。 なぜか。大きく分けて理由は…

ちゃんとしている子が損をする学校

最近、「ダイバーシティ(多様性)」という言葉をよく聞きます。学校にいると「配慮」という言葉もよく聞きます。 どちらも「人は様々。だからこそ、自分とは異なる人のことをよく理解し、大切にしましょう」という意味につながるなと思います。 まあ、それ…

暴言を吐き、暴力を振るう子がいるクラスで大切なこと

昨年度の私の学級には、パニックを起こし、暴力を振るう子がいました。 今年度の私の学級には、暴言を繰り返し吐く子が複数います。 どっちもどっちですね。 さて、そのような大変な子供たちに対して、学校が取れる手立ては何でしょうか。 特別支援の本を読…