小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

終わりは始まり

漫画「ピアノの森」(一色まこと)で登場人物の一人が言います。

 

「今日は何かを達成したつもりでいたが、ここからが新たな挑戦だと思い知らされた。」

 

まさにその心境です。

 

2年ぶりの5年生担任。

 

今日は修了式でした。前回の5年生担任のときと比べて、大きな違いは何か。それは、前回の5年生よりも今年の方がはるかに力があるということです。音読や挨拶の声、手の挙げ方、書く量、書く内容、書き方、傾聴の力、行事のときの働きぶり、周りを見て動く力など様々です。さらに、クラス全体としてのトラブルの少なさや男女の仲の良さも今年の方が圧倒的でした。学力面では県主催の学力テストで県平均を10点上回り、学年断トツでした。・・・とここまで書けば素晴らしいクラスのように思えますが、今日、はっとしたことがありました。

 

それは、このクラスの子供たちは担任の私のことを、あまり好きではなかったということです。

 

子供から見れば私は一緒にいてしんどい教師だったことでしょう。

 

もちろん、子供に好きになってもらうために教師をやっているわけではありません。子供に力をつけるためです。その意味で言えば、今年の方が給料に見合った仕事をしていますね。

 

ですが、なんだかなあ、という寂しさも覚えたわけです。

 

端から見たらいいクラスでした。いえ、私も良いクラスだったと思います。子供達もそう思っていたでしょう。しかし、子供達が叱咤叱咤の痛みを感じながらの「良いクラス」であったとすれば、そこにどれだけ価値があるのでしょう。

 

本当にこれで良かったのかなあ、と。

 

良いクラスになったという達成感よりも、頭を占めるはやはり反省点です。

 

明日から春休み。自分のレベルを一段階上げる良い時間です。