「叱る依存が止まらない」という本を読みました。
叱ることを避けるには、事前に予測をして、「前さばき」をすることが大事だと。
例えば、忘れ物をしがちな子供に対しては、事前に予定を一緒に確認すればいいですよね。忘れ物が減り、結果、叱ることも減るでしょう。
教師が叱ることを避けるためには、「この後、何が起こるのか」を予測する力を高める必要があります。
予測力は経験がものを言います。
当たり前ですよね。新卒1年目の教師と30年目のベテランの教師とでは、子供が何をするか、どんなトラブルを起こすかといった予測力に違いが生まれます。
どうすれば予測力を高めることができるのか。
著者は、1日の始まりのときに今日起こる事態を予測し、どんなことをすれば避けられるかを考えるとよいと仰っています。また、1日の最後に、予測がどれだけ当たったのかを振り返ることも大事だそうです。
例えば、3時間目に体育があるのならば、体育でどんなトラブルが起こるのかを事前に予測し、対策を打っておく。対策が功を奏したのかを確認する必要があります。
対人、特に対子供に関する予測は、本当に難しいことです。
私が受け持つ1年生の子供は、次の瞬間には「えっ!そんなことをするの!?」ということがよくあります。
反対に、事務仕事の予測力は結構簡単に高められます。
見通しをもって行動するといっても良いでしょう。
今日1日だけでなく、1週間、1ヵ月、3か月、1年先のことを考えながら行動すればいいわけですから。