「今年の学級経営はうまくいったな!」と思ったことは、一度もありません。
毎年度、何かしらの課題が見つかります。
「よし!次こそは!」と思っても、学年も子供も保護者も変わるので、反省が生かされている実感はあまりわきません。
そう考えると、60~80点ぐらいに収まれば上出来だと思います。
さて、2023年度もいよいよ終わりが見えてきました。
私の今年度の学級を点数付けすると、「30点」です。
子供たちは楽しそうですし、とりたてて保護者からクレームも来ませんでした。それなりに学級らしくなったと思います。
が、自分の中では、やはり「30点」です。
原因はいろいろあります。一番は?と問われたら
「自分の中で、アクセルを踏まないようにした」
と答えます。
「無理をしないようにした」とも言えるかもしれません。
頑張ろうとすればどこまでも頑張ることができるのが、学校教師の仕事です。しかし、頑張ろうとすればするほど、下手をすれば子供を追い詰めることになります。「熱心な無理解者」という言葉があるように、子供にとって必ずしも熱量の高い先生が良いわけではないと思います。
教師人生は長いです。
定年の延長はさらに促進されるでしょう。私が辞める頃には、70歳が定年かもしれません。
あと40年ぐらいある中で、30点の年度があっても良いと思います。
80点の年度もあれば、30点の年度もある。トータルで60点ぐらいの教師人生ならば十分ではないでしょうか。
無理をして、心や体を病んでしまう方がよほど大変なことです。
また、幸いにもこの職は、年度の切り替えがあります。異動もあります。自分の中の区切りをつけられるのが良いところです。
あなたの今年度の学級は、何点ですか?