いよいよ今年度も残りわずかとなりました。早いものです。今の子供たちと過ごせるのもあと5日。ほんのり寂しい時間が流れます。
うちのクラスのわりと元気の良い、ムードメーカー的男の子が、最近よく言います。
「来年もこのクラスがいいなあー。終わらないでほしい~。」
あまり同調する子供がいないのが気になりますが、教師としたら嬉しい言葉です。
ですが、私はその言葉を聞いても、「教師をやっていてよかった~。」とあまり感じないのです。むしろ、「ごめんね。」という思いでいっぱいです。
外から見たら落ち着いているように見えたうちのクラスも、中では大小いくつものトラブルがありました。当初の目標であった「落ち着いたクラスづくり」は及第点ではありましたが、果たして、自己肯定感が高いクラスだったか。一人ひとりが所属感をもっていたのか。これらの点はまだまだだったと思います。
何より、学級経営の本来目指す姿は「落ち着いた学級」などではないことに気付いたからです。
失敗とまではいかなくとも、もっと上を目指せた、という思いが強くあります。
「目標がその日その日を支配する」
その言葉を考えるとき、私の当初の目標はあまりに貧相で、子供たちに申し訳ないものであったと思います。
やはり、胸にこみ上げてくる言葉は「ごめんね。」です。