小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

教師のやりがい

少し前、次のようなつぶやきをTwitterで見かけました。詳細は忘れてしまったのですが・・・。

 

いわく、「小学校の先生になって気づいたこと、それは自分は子供が好きなのではなく、言うことをきちんと聞く子供が好きなのだということ」。

 

これねえ…小学校の教師あるあるではないでしょうか。

 

中学校や高校の先生に比べて、小学校や幼稚園・保育園の先生は「子供が好きだから」その道を選んだ方が多いように思います。

 

教育実習に行って学級崩壊したクラスに入ることなんてありえないわけです。比較的穏やかなクラスやベテランのクラスに配属になることが多いのです。しかもカオスな4月に来るのではなく、少し落ち着きを見せ始めた6月や、学級が仕上がってくる9月あたりに実習があるのが普通です。そうすると、学校や学級の闇の部分は見ないまま現場に出ることになるわけです。

 

そこで地獄を見る、と。

 

クラスを受け持って数日、遅くとも数か月もすれば気づくはずです。

 

「え!? こんなに言うこと聞かない子供がいるの?」「こんなに勉強ができない子供がいるの!?」「こんなに動き回る子供がいるの!?」などと。

 

その時点でクラスが荒れていたら大変です。子供は好きになれない、クラスはしっちゃかめっちゃか。自信喪失で済めば良い方で、体調を崩してしまうことも十分にありえます。

 

そのときに思うはずです。「私は子供を好きではなかったんだ。私は自分の言うことをきちんと聞く子供が好きだったんだ」と。

 

ただ、救いなのはそこが底だということです。吹っ切れればまた「子供はにくたらしいと感じるときもあるけれど、総じてみればかわいい存在」と思えるぐらいには回復するはずです。

 

ちなみに私の場合はそちら(子供が好き!)に向かうよりも、「授業がおもしろい!」と感じることの方が大きくなりました。邪道なのでしょうが、私は教師としての根本に「子供が好き」はなく、教師という仕事の「創造性」や「プランニング性」などに魅力を感じています。

 

それでも子供が伸びれば結果オーライかなと思っています。

 

少し話がそれました。

 

すなわち

 

私は全ての子供が好き→そうではなかったことに気づく

 

という流れの後、自分は何を根っことして持っていくのかが問われます。

 

それでも自分は子供が好き!と思えるのか。それでなければ、別のところで教師としてのやりがいを見出す必要があります。そうしないと、教師としての仕事がただの金銭稼ぎになってしまいます。それでもいいのですが、残業代も出ないので金稼ぎとしては割に合わないように思います。やはり教師としての何らかのやりがいは持っておいた方がいいと感じるのです。