本日、本校では持久走大会、所謂マラソン大会が開催されました。
土曜日に実施するなんて、なんて良心的な学校なんでしょう!という自画自賛は置いておいて。
この持久走大会、近隣の小学校では実施していないところも、チラホラあります。なぜでしょうか?
本校の高学年は2000mを走るのですが、これは高学年が走るには長いのだそうです。
本来、体育で培う持久走の力とは、他人との競走で育まれる負けん気ではなく、一定の距離を一定のペースで走り続けるペースランニングの力である、うんぬん。
あとは、単純に教師の多忙化解消のため。土曜日開催、即ち教師の土曜日出勤なわけで。
上記の理由で持久走大会がなくなるのは、なるほど、一理以上のものがあります。
とかく、イベント大好きな小学校は、少しでも、行事を減らした方がいいに決まっています。
ですが、私は持久走大会だけは、存在し続けてほしいと思っています。
それは、体育的な力をつける以上のものがあると感じるからです。
親や地域の人の応援の中、好きでもないことをやり遂げる経験は、なかなかに得難いものです。
なんのかんの言ったところで、世の中は競争社会。順位をつけるというのは、子供に社会の有り様を示す、この上ない教材だと思います。
断っておきますが、私は基本的に学校行事が嫌いです。学芸会も音楽発表会も卒業生を送る会も廃止論者です。どれも膨大な準備と手間がかかるからです。
しかし持久走は案外と簡単に準備が出来ます。運動場にラインを引いて、順位カードを作ればいいのですから。唯一、やめてほしいのは本番一週間前から実施する、体調の管理と体温の測定。本番の日にだけ、保護者の印を貰えば良いのでは? まあ、 あれも学校の自衛手段なのですが。
費用対効果が結構高いと思われる持久走大会。子供たちよ、来年も頑張れ!