今日も偉そうなことを書くことをお許しください。
先日、某有名小学校に行ってきました。
教科指導もさることながら、先生方が、学校全体の取り組みに自信を抱いている印象を受けました。
研修の帰り道に「子供を伸ばす学校と、そうでない学校の違いは何か」を考えました。
現在の私の答えは
「学校中の教員が、その学校が目指す方向を明快な言葉で語ることができるかどうか。」
です。
その学校ごとに重視する取り組みは違っていていいと思います。教科指導を極めるでも、話し合いを大切にするでも、追究学習に重きを置くでも、自力読みができるようにするでも、なんでもです。子供を育てることにつながるのであれば、どれでもいいのです。ただ、学校ごとに決めた方向に、全教員が向いていなければ意味がありません。
聞き合いを大切にしましょうと言っているのに、授業の内容は講義形式の学級があったり、活動主義的な授業ばかりの学級もあったり、ではいけないと思います。何がダメかと言うと、系統立てていないところです。その先生、その学級ではうまくいっても、次の年、新たな学級では別の先生が大事にする事柄のもとで、子供は育ちます。前の学年で得た力が効果的に生きることはないでしょう。
一人ひとりの先生の個性をなくせと言っているわけではありません。学校の中で、特に大切にしたいことや、育てたい力を、何か1つでいいから共有したほうがいいということです。他は各先生の自由でいいでしょう。ただ、特に大事にしたい1つのことがあれば、それを軸に子供を育てることができます。
しかし、大事にしたいことは単なる学校目標としても意味がありません。各学校の取り組みを、全教員が具体的な言葉で語れるかどうかが肝要でしょう。
そんなことを考えながら私は、子供を伸ばす学校であるためにも、校長先生の考えをしっかりと受け止めたいなと思いました。おわり♪