今、ダイヤモンド社刊『やり抜く力 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』(アンジェラ・ダックワース)という本を読んでいます。
やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
- 作者: アンジェラ・ダックワース,神崎朗子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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その中で、賢明な育て方についての項があります。親はどのように子供を育てると良いのかが書かれており、育て方を4つに分類しています。
次のような形です。
(※やり抜く力(アンジェラ・ダックワース)ダイヤモンド社より)
簡単に言えば、厳しくも温かい親や教師が最良ということです。
振り返ってみて、私は「独裁的な育て方」だったなと思います。
つまり、要求はガンガンするけれども、特に支援はしない。割に放任タイプ。うーん、嫌な教師だな、と。
厳しくも温かい先生は誰かと周りを見たとき、思い当たったのは、学年主任の先生でした。その先生がされていることは次の通りです。
○厳しさ
・規律重視
・だめといったらだめ
・怒鳴り方が尋常じゃない。
・厳格なルール
・聞くときは手遊びを一切許さない。
・スピード感重視
・基本的に給食は完食させる。
などなど。
ですが、この先生の凄さは、その温かさにあります。
○温かさ
・叱った後は絶対にフォローする。
・特別支援児を大切にする。全体の前で褒める。
・どの子も絶対に見捨てない。
・褒め方がすごく上手。(大げさに、優しく)
・叱り方もすごく上手。(怒鳴り声のときもあれば、諭すときもある。抱きしめるときもある。)
・保護者の相談にとても親身になる。
・全力で遊ぶ。
・一人一人についてとてもよく見ている。一人一人についての話題が豊富。
・子供の話題を職員室でよく出す。
・何より、子供が全員先生が大好き。
思えば、自分は学級経営を考えたときに、森ばかり見ていて、個々の木を見ていませんでした。学級崩壊を経験したからこその弱点かもしれません。
この本は素晴らしい良書ですが、「やり抜く力を育てる方法」という本来の趣旨よりも、私の教育観を大きく変えるきっかけを与えてくれた本として、とても心に残りました。
今年度も残り半年。厳しくも温かい、学年主任の先生のような素敵な教師になれるように、頑張ります。