小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

公立学校は町のレストラン

近所のレストランに行った。なかなか評判の店で、わりと市内では有名なレストラン。味も確かで、帰り道は幸せな気持ちでいっぱいだった。

 

ふと「公立の学校もこうあるべきだな」と思った。

 

学校は大きく分けて、公立と私立と国立がある。公立がそのほとんどを占めている。

 

とりわけ小学校の教員は、国立の小学校の授業実践に憧れる傾向があると思う。筑波や奈良女、広大附などといった有名な国立小学校の研究発表会には多くの教員が足を運ぶ。そこで行われている実践を公立の教員が真似するのはよく聞く話だ。

 

それが悪いと言うつもりは全くない。自分もその一人であるし。

 

だが、不遜な言い方だが、日本を作っているのは公立学校の教員だとも思う。例えば国立の小学校は全国で69校しかない。公立は19700校を超える。2万校近くの現場で働く教員はもっとその職責の大きさに目を向けるべきではないか。

 

盲目的に国立の実践を追いかけるのではなく、「国立もすごいけれど、様々な事情を抱えた地域の子供を育てることこそ、地域やひいては日本を変えていくのだ」と考えたい。そのために国立の小学校で働いている先生たちの授業を参考にしたい、とするべきではないだろうか。

 

町のレストランの話に戻る。

 

町のレストランは言ってみれば公立の学校だ。一方で、国立の学校は東京の銀座のレストランだ。味は銀座のレストランが上かもしれない。しかし、その町に根付き、普段の生活を豊かにするのは、近所にあるレストランに違いない。願わくば、そのレストランが少し評判のあるレストランであれば言うことはない。