小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

2年生の担任をするときに大切なことは何ですか?

勝手にQAシリーズ第2弾。

以前、タイトルのように若手に聞かれました。

 

次のように答えました。

「何と言っても九九だと思います。九九を全員がしっかりと覚えたら合格ではないでしょうか。ここで言う『しっかり』とは、上がり下がりで各段10秒以内、ランダムは15秒以内で言えることです。場面緘黙の子は除きますが。」

 

「九九を暗唱させるときのコツってありますか?」

 

「3つあります。これは私なりの考えですが…。

1つ目は、スタートを早めるということです。一般的に、かけ算の学習自体は秋からスタートします。教科書がそうなっているからです。しかしそれだと苦手な子供は、いまいち定着しないまま冬休みに入ります。下手をすれば冬休み後にインフルエンザで学級閉鎖です。その後も2月3月は忙しいです。

 

だから私は九九の暗唱を5月くらいから始めます。意味理解は秋にします。つまり覚えることと意味を理解することを分けて教えるのです。ただこれは学年で共通理解を図る必要があります。反対の意見もあるでしょう。

 

2つ目は、一の位をはっきりと言わせるということです。例えば6×4で24か27かで迷う子がいたとしましょう。一の位で迷うわけです。24か34かで迷う子は滅多にいません。つまり困るのは一の位が何か?ということです。ですので、九九の暗唱をさせるときは、一の位をはっきりと言うように指導するといいです。

 

3つ目は、4と7の言い方を意識させることです。

九九では4を「し」、7を「しち」と言います。決まった言い方が法律で決められているわけではないので、「よん」や「なな」と言ってもいいのですが、リズムが悪くなるので、はじめのうちは、一般的に言われている呼び方で暗唱をするのがいいでしょう。そのとき、「し」と「しち」でつっかえる子が結構います。他にも3×7を21か27かで迷う子が出てきます。ですので、4=「し」、7=「しち」とおさらいになりますがきちんと教えることが大事です。さらに、1から順番に10に向かって読むとき(昇順)は4を「し」、7を「しち」と言いますが、10から1に向かって読むとき(降順)のときは「よん」と「なな」になります。読み方が2種類あるから難しいわけです。

 

他にもありますが、まずはこのへんで。