新卒1年目のこと。
その日は2時間目の途中に避難訓練がある予定でした。教員には、予定時刻まで知らされておりました。
私の学級は体育館で体育をする時間。予定通り体育を実施し、あとは避難訓練の時刻を待つだけ。子供たちは避難訓練があることは知っていても、その日のいつ行われるかまでは知りませんでした。
予定の時刻が刻一刻と近づき、ついにそのとき…
訓練の放送が流れませんでした。
あれ?と思いながら、体育を続ける自分。数分の誤差かなあ?と思いながら授業をし続けていたのですが、あまりに遅い。おかしいと思って、子供たちを集合させました。
仕方がない、念のため外の様子を見に行くか…と思った矢先、学年主任が飛び込んできました。
「何やっているの!? もう全校全員、運動場にいるわよ!!!」
「えー!」
つまり体育館には非常用の放送が流れなかったわけです。
全校児童が静かに待っている中、自分の学級だけが申し訳なさそうに、その集団に入っていきました。
学年主任は
「もっと急いで!」
と怒っていましたが、内心
「これは自分が悪いのだろうか?」
と思っていました。
どちらかと言えば私の失敗談というより、学校の失敗談ですね。
教訓をあげるのならば何でしょうか。
「避難訓練が予定されているときに放送が鳴らなかったら、すぐに外や周囲を確認する」ですかね。
この教訓、あまり役立ちそうにない?
なんと実は同じことが今年度の避難訓練でも起こったのです。
場所は学校の中庭。休み時間のこと。
私は外で子供の様子を見て、訓練の放送が鳴ったら中庭中央に集める役割。
なんとなんと、予定時刻になっても放送が鳴らない!
慌てましたが、先に失敗を思い出し、すぐさま近くの教室の窓を開けると、聞こえる!「訓練、訓練。ただいま地震が発生しました。」
すぐさま子供たちを中庭中央に集め、その後指定の場所に移動しました。
当然、管理職には事情を説明し、校内放送の点検が行われることになりました。
いやー、失敗談は定期的に振り返っておくことが大事ですね。