小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

私の失敗談シリーズ④物がなくなる

小学校3年生を受け持ったときのこと。年度はじめの頃、ある男の子が言ってきました。

 

「先生、僕が家から持ってきた本がない。」

 

それはかわいそう、と思い、一緒に探しました。学級全体でも探しましたが見つかりません。

 

「お家でも探しておいで。」

 

そう言って帰しました。

 

放課後、保護者に電話連絡。が、つながらず。

 

数日たち、家庭訪問の日になりました。

 

訪問すると、出てきた母親が怒るのです。

 

「あの本はどうなったんですか!? 電話も1回学校から着信があっただけで、その後かかってきていない!」

 

当時の私は平謝りでした。

 

今の自分だったら、つながるまで何度か電話をしただろうなと思います。ただ…

 

・そもそも家の本を学校に持ってくることは良いのか?

・図書室の本ならばまだしも、勝手に持ってきたのだからなくなっても自己責任では?

・学年はじめだから、他の誰かが取った恐れは考えにくい。身辺整理が苦手な子だから、家にある可能性も十分ある。

・着信が1回あったのだから、保護者が学校にかけ直せばすむ話。

 

と今でも思います。

 

一般的な保護者なら、もっと穏やかな結末を迎えていたでしょう。運が悪かったかなという印象をもっています。

 

当時の私の対応が良かったとはとても言えません。今なら決してしないミスでしょう。しかし、保護者もどうなのかなと今でも思います。そんな苦いエピソードでした。

 

教訓は「物の紛失が起こったら、必ず保護者に連絡」ですね。まあ、この場合はそもそも家から余計な物を持ってこないという指導も必要でしたが。