前回に引き続き、今回も生徒指導主任としていろいろな学級・先生を見て気付いたことを書きます。
それは「やわらかい先生が人気」ということ。
やわらかい先生というのは、例えば次のような先生です。
・対応が優しい
・大きな声で叱ることがない
・子供が困ったとき、必ず話をしっかりと聞く
・子供が「やりたくない」と言ったとき、無理やりさせない。
・子供の意思を優先する
・厳しいことを言わない
・子供に対しても保護者に対しても否定をしない。「そうですよね」が口癖。
・よく保護者に電話をかけている
・男性教師であっても「~だぜ」「おまえたち」などの言葉を使わない。当然、子供の名前を呼び捨てにはしない。
・子供に対しても丁寧な言葉遣いをする。
全てが当てはまるわけではないと思いますが、上の半分が当てはまる先生は「やわらかい先生」と私は捉えています。
いいかどうかは別として、やわらかい先生は子供にも保護者にも人気があります。「先生は分かってくれる。」「今年の先生は子供に寄り添ってくれているし、対応が丁寧。」などの評判がたちます。
逆に「厳しい先生」や「オスの香りが強い先生」は敬遠されがちです。「オスの香りが強い先生」というのは、「言葉遣い(特に語尾)が強め」「名前を呼び捨てにする」「休み時間は一緒にドッジボール」「声が大きい」「細かいことを気にしない」などの傾向がある先生です。女性でもときどきいるかもしれません。
特に「正しいことであっても、厳しい先生」と「口調が激しい先生」にとっては不遇な時代かなと感じます。もちろん良いか悪いかは別です。厳しいことを言ったり、口調が激しかったりする先生を好きな子供も保護者もいるでしょう。しかし、そういった先生を苦手とする子供や保護者は一定数いることも事実。その割合が、最近増えているようにも思います。
場合によっては学校にクレームがいきます。そうすると、厳しい先生や口調が激しい先生は今後減っていくでしょう。
ただ、本当にそれで良いかは分かりません。