正直、萎えたな~という経験をしたので記しておきます。
ある保護者から次のような要望がきました。
「我が子が友達とけんかをしたり、転んでけがをしたり、忘れ物をしたりしたら、必ず連絡をください。」
…もうねえ、無理です。
確かに、過度なけんかや首より上のけが、尿検査のような必要不可欠な忘れ物をしたときは連絡を入れます。でも、それ以外の日はたいていスルーです。
音読カードや体温チェックカードにちゃちゃっと書く場合もありますが、忙しくて忘れてしまうことも多々あるわけで。
30人の子供たちの保護者はそれぞれ
「1つぐらい、要望してもいいよね」
と思うのでしょうが、担任からすれば30もの要望がくるわけです。
で、その要望が年々エスカレートしているように思います。
いいですか。教員の最大の仕事は、集団に対する授業です。個別最適化うんちゃらが最近やたらと叫ばれていますが、通常学級の場合、1人で30人も見るわけです。その中で授業以外に掃除、給食、係活動、登下校指導、朝や帰りの会、休み時間のトラブル対応などを子供がいる時間に行い、放課後は会議・会議・研修・会議と続くのです。
悲しいかな、保護者からの様々な要望に
「それは無理です。」
と言えないのが教員の世界。公教育とはそういうものかもしれません。泣いたら電話。けがをしても、とにかく電話。忘れ物をしたら教師が貸し出しして、付箋に書いて連絡。特別支援学級判定が出ている子も受け入れ、登下校でトラブルが起こったら現場に行って(なぜか)担任が謝り、外国籍の子供の書類は英語に翻訳して渡す…。きりがないったらありゃあしない。
教師の仕事は果てがありませんね。
正直、自分はこの先、この職をやっていけるのかなと最近、非常に不安です。