小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

個人面談後の無力感

今、本校は個人面談期間です。担任と保護者が面談します。

 

全体の2割くらいの保護者には、学力の低さについてオブラートに包みながらも伝える必要があります。

 

たいていの保護者の方は、ご自分の子供の現状を分かってらっしゃいます。すると

 

「先生、どうすればいいんでしょうか」

 

と聞かれます。

 

正直、返答に困ってしまいます。

 

子供が低学年ならば、まずは計算カードを…と伝えるのが定番です。しかし中学年・高学年の子供の場合、せいぜい宿題を丁寧に見てくださいとしか言えません。

 

最近、よく思うことがあります。教師がどれだけ教え方を上達させても、あるいは教師がどれだけ子供に学び方を伝えても、結局のところ、本人のもともと持っている知能には叶わないということです。

 

家庭でどれだけ教えても、塾に入れて勉強をさせても、もともとの力以上には伸びないのでは?と思います。

 

逆に言えば、どんな教師のもとであれ、伸びる子は伸びるのです。

 

知能がもともと高くない子供に、無理やり勉強をさせても、その子が苦しくなるだけじゃあなかろうかと思います。もちろん生きていく上で、必要な学力は身につけてほしいです。しかし全員が、分数の割り算の仕組みや、振り子の原理を理解する必要があるのか疑問です。

 

それよりかは、親御さんは、その子が好きなこと、得意なことを見つけてサポートした方がいいように思います。

 

でもなんだかんだで、勉強の出来・不出来がその後の人生に大きな影響を与えることも事実です。辛いところです。

 

個人面談の後には無力感を覚えます。「先生、うちの子が勉強できません、どうすればいいですか?」と聞かれても、打つ手はあまりないと思うから。でも何とかしたいという親心も分かるから…。