小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

保護者をお客様と思えない自分

私が教師になってばかりの頃、

 

「あなたは保護者に電話しすぎ。」

 

と先輩の先生に注意されました。

 

何でもかんでも保護者におもねっている様子を見て…のことだと思います。

 

あれから数年。当時と比べて、先生方が保護者をお客様のように接している姿をよく見かけます。それは電話や面談でよくあらわれます。

 

キーワードは「すみません」「申し訳ございません。」「いつもありがとうございます。」です。

 

これらの言葉を呼吸をするように使っている先生方の多いこと、多いこと。かくいう自分も、わりと使っていますが。

 

これはひとえに、教師の「保護者からクレームを受けたくない」という思いから来ています。多くの教師は、クレームそのものも疲弊しますが、同時に「あの先生はクレームを受けるほど、問題のある人なんだ」と同僚から思われることにも恐怖しています。ゆえに保護者にへりくだる教師が多いわけです。まあ、これは私の推測ですが。

 

 

保護者がお客様化することで、一部の勘違いをした保護者は、「もっとサービスをしろ」と要求してきます。運動会の日程や授業参観の回数、授業の仕方などなど、学校に口出しをしてくることが増えます。困ったものです。多くの常識ある保護者は、そんなことは決してないのですが。

 

私はここ数年、保護者はお客様ではないという意識を強くもって仕事をしてします。考えてみれば当たり前の話で、別に何かしらの金銭的な報酬を保護者から直接もらっているわけではないからです。税金は?と思われるかもしれませんが、それを言うなら自分もまた税金を納めています。立場的には、教師が下に出る必要はないわけです。

 

無論、保護者への敬意は表します。それは人として当然のことです。なかなか大変な子供であっても、「先生、いつもすみません」と言ってくださる保護者に横柄な態度をとることは絶対にありませんし、してはならないと思います。

 

このように書きましたが、周りの先生方はみな、保護者を大事に大事にされていらっしゃいます。そこまでする必要あるかな?…民間だったら追加料金もらうレベルじゃないかな…と思うこともたびたびです。

 

たしかに保護者とのトラブルは減るのでしょうが、本当にそれでいいのかは分かりません。