冬休みの間、ぼんやりと考えていたことがあります。私はどんな子供に育てたいのか、です。教師になる前も、なってからも、暇ができれば考えているテーマです。
・身の回りのことがちゃんとできる子
・礼儀を大切にする子
・思いやりをもっている子
・基礎学力がついている子
・仲間と協力し合える子
・自分の想いを伝えられる子
などなど
いくつも出てきましたが、結局次の言葉に落ち着きました。
「自分で考え、決めて、行動できる子」
小学校では友達と協力して何かをする時間をとても多く取っています。そのため、人の気持ちを大切にすることや、友達のためにすすんで取り組むことを良しとする空気があります。それ自体は大変結構なのですが、ややもすれば、友達に依存する人を作ってしまわないかと思います。
一本一本の柱が弱くては、家を建てることはできません。社会も同じだと思います。一人ひとりがまず精神的自立をすることが大切ではないでしょうか。
精神的自立とは「物事をじっと観察し、自分の頭で考えて、他者に流されずに自分で決め、行動に移すこと」だと考えています。いわば精神的に自立した人間に育てることが私の役目なのではないか、みんなで協力し、支えあっていく社会ありきではなく、本来、社会とは自立した個人あってのものではないか、うんぬんいろいろ考えておりました。独立自尊です。自分の運命を自分で切り開いていける人間に育てたいなあと。
学校とはみんなで支えあってできていますが、最終的には一人ひとり、つまり個人を育てる場所だと思います。とはいえ、もちろん、他人と生きていく以上、思いやりの心も必要不可欠なのですけれどね。主をどこに置くかということです。
明日からの仕事もがんばります。