週刊ダイヤモンドの6月12日号の特集テーマは「教師大全」。
副題に「出世・カネ・絶望」
現場の人間からすると笑っちゃうようなテーマだが、中身はかなり面白かった。
・いかに教師の現場が絶望的か?
・教師の世界の出世と給料は?
・なぜ文科省は教師を救えないのか?
などについてが詳しく論じられている。
すごいな…と思ったのは「カネ」のページ。
「ああ、自分はこのくらいもらえるのね」
と知ったのはこの特集があったから。県別の給料まで書いてあるというすごさ。
以前から言われていたことだけれど、文部科学省は本当に弱い。昨年の全国一斉休校はその最たる例。文科省の弱さについては次の書籍にも書かれている。そう考えると萩生田大臣はよくやってくれていると思う。
教師ならば読んでおいて損はないんじゃない?と思える一冊だった。
さて、思考を次に進めると、この雑誌の読者は誰で、何を思うか?が気になるところ。
ビジネス週刊誌を読むのは、意識が人並み以上に高いビジネスマン。組織の中でも上昇志向が強い人が読むイメージ。そんな人たちが自分の息子・娘・孫に教職をすすめるだろうか? あるいは自分の子供の担任をどう思うだろうか?
自分は関西の地方都市に住んでいるから、まだマシだが、都市部の学校の教員に聞くと「学校の先生なんて…」という目で見てくる保護者が結構いるそうだ。教師が下に見られる世の中というわけ。
本県では、今年度の教員採用志願者数が昨年度よりも1割減少。負のスパイラルは止まらない。