名を残した総理大臣でさえ、在任中に人々の記憶に残るようなことは1つしかできないのだなと思います。
池田勇人ならば所得倍増、田中角栄ならば日本列島改造、小泉純一郎氏ならば郵政民営化。
今の岸田首相ならば新NISAになりそうです。
他にも様々なことをされたはずです。小泉氏は北朝鮮から拉致被害者を数名帰国させましたし。
ですが、人々の記憶に残るのは、やはりせいぜい1つなのです。
短命に終わった総理など、何をしたのか全く記憶にありません。
学校の教員も同じでしょう。
担任ならばいろいろなことを子供にしてあげたくなります。しかし子供が後年、覚えているのは、やっぱり1つだけです。
「学級通信を出してくれたよね。」
「百人一首をやったよね。」
「調理実習でクッキーを作った。」
などなど。
他のことも多少は覚えてくれていますが、極めて断片です。小学生の記憶力はその程度なのかもしれません。
アインシュタインは「教育とは、学校で学んだことを全て忘れてしまった後に残るものだ」と述べています。百人一首以外の全てを忘れても、何かが子供に残っているのだと信じるしかありません。