小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

できる学校は子供の語彙が違う

先日、他校に授業を参観しにいってきました。よくある研修会の一種です。

 

他校に行くと、自然と自分の学校と比べます。掲示物はどうか、学校の構造はどうか、授業はどうか、子供の様子はどうか。今回、私が訪れた学校は、市内でも教育熱心ということで有名な地区の小学校でした。仮にA小学校としておきましょう。

 

かたや私が所属している学校は、いわゆる困難校と言われる部類の学校です。毎日のように保護者や地域からクレームが来たり、不登校の数が非常に増えていたりします。教室を飛び出してしまうような子が何人もいます。そんな学校です。

 

A小学校の授業はとても良かったです。勉強になりました。

しかし一番の衝撃ポイントは授業うんぬんではありませんでした。A小学校の子供たちが使う言葉でした。自分の学校の子供たちと、語彙が全然違うのです。

 

たまたま同じ学年の授業を見たので、その違いがくっきりと分かりました。

 

A小学校の子供たち(4年生)は、日常の会話で使わないような言葉をよく使うのです。例えば社会科の発言で「水をふんだんに使った」や「水道ができて、利便性が高まった」、算数の授業では「仮にここの数字を300と推定すると…」など「自分の学校の4年生は使わないような言葉だな…」と思いました。

 

授業そのものは、どの学校でも通用する内容でした。しかし子供の語彙の違いに驚きました。授業の改善はできても、子供のもともともっている語彙をどうこうすることは教師も不可能です。4年生ならば、それまでの10年間の積み重ねの結果なのですから。