・文芸教育の目的は3つ。言葉・表現の教育、美の教育、人間の教育。
・1語1語にこだわるのが文芸研という印象。
・類似性と対比性に着目。
・詩は音楽性と絵画性の2種類があり、詩を読むときに、どちらの性質が強いかを考える。
・おもしろさは何か。
・思想、つまり主題は何か。
・解釈に絶対の答えはない。どれだけ深い解釈だったのかがある。
・昔話における人物の評価は思ったことではなく、何をしたか。
・視点は話者の立ち位置。
・並びたてる種類には理由がある。
・現在求められる読解力は「情報へのアクセスと取り出し」「統合解釈」「熟考・評価」
・文章には伝達性と虚構性があり、どちらが強いかで説明的文章と物語文章に分けられる。
・文学とは、人間の真実や物事の本質を美として表現した言葉の芸術。だから文芸。
・声喩とはオノマトペ。音声で喩えるもの。
・比喩は比べて喩える。活喩は擬人法。活きているものを喩える。
・擬音語は普通、カタカナ表記。動物の声や音をあらわす。
・擬態語は普通、ひらがな表記。様子を表す。
・上記2つをひっくるめて、声喩。
・日本語は声喩が多い。
・学習用語は便利だから使うもの。必ずしも難しい言葉を使う必要はない。わかりやすく考えを共有するために使う。
・学習用語は覚えて、その先が大事。(これは特に印象に残った。)
・矛盾する2つの意味が統合されている、それが美。
・どこから見るかで世界は変わる。
・内の目と外の目。語り手が○○の内の目を通して、物語を見る(三人称限定視点のことだと思う)
・内の目で見ると同化体験。外の目で見ると異化体験。
・読者は両方ともを同時に体験している。共体験という。
・学習用語を知って、それをもとにより深い読みの力をつけることが大事。
・視点が変化することで、どんな効果が生まれるのか。
・ファンタジー世界の成立条件。視点人物の設定とディティールの積み上げ、そして二重性。
・小さな本当を積み上げて、大きな嘘をつく。
・私が物語に書きたいのは、事実ではなく、真実byあまんきみこ(女の子は蝶になったのか、と聞かれて)
・ファンタジーは現実と非現実の二重性の上に成り立つのだと思う。
雑感:相当にマニアックだが、面白い。国語を専門にしたい人が文芸研で学ぶのはいいかも。