いい授業をしたい!
と願う先生はいい先生だなと思います。
でも、いい授業をするために、具体的な行動をする先生は少ないのではないでしょうか。人に授業を見てもらったり、先行実践を調べたりすることを日常的に行っている先生はあまりいません。
なぜでしょうか?
身も蓋もない言い方ですが、私の解は
「いい授業をしても、得しないから」
です。
子供の成長する姿、子供の笑顔を見るのが教師の幸せなのではないのか!?と怒る人もいそうです。が、実際のところ、子供の成長や笑顔を見る喜びは、教師の授業改善のモチベーションにはなっていないのが現実です。
多くの人は使命感や熱意だけで動かないのでしょうね。
といっても、独身だったらまだ使命感や熱意だけで動くかもしれません。しかし子育てをしたり、介護をしたりしながら、本を読み、セミナーに参加し、教材研究をし、ビデオで授業を振り返ったり…などという時間は現実的に厳しいものがあります。
ですので、いい授業を目指しているorいい授業をしている教員が得をするシステムを作らなければ、「主体的・対話的で深い学び」の実現など永遠にやってきません。きっと一部の授業オタク的な人たちだけが作り上げるものになります。
そこで、きっとみんな「いい授業」を目指すだろうな~と思うことを挙げてみます。
・1年間で10回以上指導案を書き、管理職に授業を見てもらったら、評価をワンランク上げる。(私の県では評価がワンランクとボーナスが数万円上がる)
・教育系の図書を読んだらレポートにまとめて提出。3回したら、市の教育センターの図書コーナーに本のリクエストを出せる。
・授業の振り返りをレポートにまとめて提出。5回したら、2時間休みをもらえる。(校長裁量で何とかならない?)
・在籍校で5回以上研究授業をしたら、異動の際に希望校に優先的に行ける。
・年度内に研究授業をしたら、県外視察に行ける。
・公開授業の累積が100回いったら、管理職登用試験に受験できる(これはしてほしい。授業をしていない管理職に授業のことを言われても…ねえ。)
いや~、絶対に無理だな笑