危ないクラスがある。
危ないというより、もう崩壊している。
1ヵ月ほど前だったろうか、Twitter上で次のようにつぶやいた。
始業式3日目。何となく、実に何となく、危ないかなーと感じるクラスがある。そのクラスが本当に「危ない状態」になるのかどうか…。自分のクラスも危ないですが!!
— クラメロン (@mohru1201) 2021年4月8日
以前、「教師の直感は結構あたる」と言われたが、自分の直感もまんざらでもないようだ。別にうれしくはないことだったが。
朝から帰りまでケンカが起こり、教室にはランドセルや給食着が散乱し、授業中は私語の嵐、担任の先生は泣いてしまう。どひゃーという状況。
テコ入れが始まる。管理職や空きの先生が代わる代わる入り、その先生の授業に対する指導もする。崩壊学級の先生は若手の分類に入るものの、すでに三十路を越えた人。うーん。自分よりも年齢が上ということもあり、これまでも今もなかなかずばりと言いたいことを言えない。
さて、事ここまできたら、最悪を想定することが大事。最悪とは「その先生が休職し、1年後に辞めてしまうこと」。
私は「代わる代わる管理職や空きの先生が入ること」や「その先生の授業にアドバイスをすること」が必ずしも良い手立てとは考えていない。ましてや授業中に他の先生がいきなり取って代わるなどという行動だけはしてはならない。担任の先生が「そうしてほしい」と言ったのなら良い。だが、「本当はやめてほしい・・・」と思っているのなら、やめるべき。
なぜなら、学級崩壊している先生はただでさえ自尊心がぼろぼろなのに、そこにずかずか割って入るような真似をしたら、あっという間に休み始めると思うから。経験上、子供がいくら反抗しても、職員が味方ならばたいていの場合、乗り切れるから。
だから、まずはその先生に「何をしてほしいのか?」を問うべき。「支援に入ってほしい」のか「大変な子を見てほしい」のか、「授業を代わりにやってほしい」のか、それはその先生に尋ねてみないと分からない。良かれと思ってしたことが、逆にその先生を追い詰めてしまうことだけはしてはならない。
と思うのだが、ここが難しいところで、その学年の考え方や、とりわけ学年主任の意向が強く大きく働く。生徒指導主任として、何とかその先生の気持ちも汲み取りながら、良い方向に持っていきたいものである。