前回、教師の仕事の中心は授業ではないと書きました。
では、授業はいったい何なのか?
授業は教師にとって、面白さの1つだと思います。魅力と言ってもいいでしょう。醍醐味…は言いすぎかなと思います。他にも楽しいこと、面白いことはあるので。
いい授業になった(と教師が思った)とき、「ああ、授業は楽しいな。教師の仕事もまんざらでもないな。」と思うものです。
その魅力を味わいたいがために、数多くの研究会は存在し、たくさんの先生方が研究授業をしたり、本を買ったりして勉強するわけです。
しかしながら、何度も言いますが、教師の仕事の中心は授業ではもはやありません。
トラブルの解決が本丸です。トラブルとは、いじめや下校中のけんか、事故事件だけではありません。不登校や教室を飛び出す子供の対応、虐待家庭への連絡、ASD、LD、吃音などの発達障害への理解、LGBTQやHSCといった最近の問題なども全てひっくるめてのトラブル解決です。(問題解決といった方がいいかも)それに対して我々教師は給料が払われています。(それにしては安いと思うが)
ですので、これからは授業研究会などほどほどにしておいて、トラブル対応のシミュレーションをたくさんした方が、よほど学校運営や学級経営においては良いと思うのです。しかし、「教師の仕事は授業!」とかたくなに考える人たちが山ほどいるので、それは絶対に無理です。(特に管理職)
正直言って、中学校や高校の勉強に授業など必要ないと思います。小学校高学年ですら怪しい。学校の授業などよりもはるかに分かりやすい授業が、Youtubeに無数にあげられています。
いやいや、学校は話合いをして、他者の意見を聞いて深い学びをする場所だから…。
では、話合いや討論的な場だけを用意して、他の時間は各自がタブレットで動画を見ればよいのでは?むしろその方が先生たちにとっても楽になる気がします。
さすがに私が今受け持っている小学校2年生でそれができるかと言われれば、無理ですね。タブレットの動画を見ていても、飽きますから。だから低年齢の子供には、みんなで学ぶ場を提供することが大事なのです。
とはいえ、授業が面白いものであることも変わりがありません。もしも授業が上のような形になったら、それこそ教師をやるメリットが一気に失われるように思います。ですから、私は高学年や中学校をあまり希望していないのです。なぜって、(一斉指導の授業なんてコスパ悪いな~)と思いながら授業するのは、なんだか子供たちに悪い気がするからです。
まとめましょう。
授業は教師にとって面白いもの。しかし仕事の中心にはならない。だから研修のテーマも変えていった方が本当は良い。