小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

PISA2022の結果を見て思うこと

先日、2022年に行われたPISA(国際学力調査)の結果が公表されました。日本はV字回復。文科省としては鼻高々の結果になりました。読解力の結果の「乱高下」には、調査そのものへの疑問を抱かずにはいられませんが。

 

 

さて、今回の私の主張は何か。それは

 

「やっぱり学校には価値があるんだね」

 

ということ。

 

なぜなら、日本の結果のV字回復の理由を、OECDは次のように説明しているからです。

 

「日本はコロナの休校期間が、他国よりも短かったから。」

 

統計からも読み取れます。質問調査で「コロナで3か月間以上休校したか?」にイエスと答えた生徒の割合が高い国ほど、数学の平均点は低かったようです。日本の場合、イエスと答えたのは15%でしたが、OECD平均は50%だったとのこと。

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE15%E6%AD%B3-%E8%AA%AD%E8%A7%A3%E5%8A%9B%E3%81%AF3%E4%BD%8D-%E5%89%8D%E5%9B%9E15%E4%BD%8D%E3%81%8B%E3%82%89v%E5%AD%97%E5%9B%9E%E5%BE%A9-pisa/ar-AA1l1zGW)2023.12.11閲覧

 

言い換えれば

 

「学校に行っている時間が長い生徒ほど、よい結果になる」

 

となります。

 

家にいたら学力は下がるという、考えてみれば当たり前の結果になったわけです。そりゃあそうですよね。学校に行くからこそ勉強をするのです。自宅で自律的に学習ができる子はごくわずかということ。学校とは半強制的に学習に向かわせる場所でもあるわけです。

 

自律的に生きられる人は少数です。まして子供ならなおさら。大多数の人にとって、とりわけ学習をする場という点において、やはり学校は意味がある場所だなと思います。