先日、2022年に行われたPISA(国際学力調査)の結果が公表されました。日本はV字回復。文科省としては鼻高々の結果になりました。読解力の結果の「乱高下」には、調査そのものへの疑問を抱かずにはいられませんが。
さて、今回の私の主張は何か。それは
「やっぱり学校には価値があるんだね」
ということ。
なぜなら、日本の結果のV字回復の理由を、OECDは次のように説明しているからです。
「日本はコロナの休校期間が、他国よりも短かったから。」
統計からも読み取れます。質問調査で「コロナで3か月間以上休校したか?」にイエスと答えた生徒の割合が高い国ほど、数学の平均点は低かったようです。日本の場合、イエスと答えたのは15%でしたが、OECD平均は50%だったとのこと。
言い換えれば
「学校に行っている時間が長い生徒ほど、よい結果になる」
となります。
家にいたら学力は下がるという、考えてみれば当たり前の結果になったわけです。そりゃあそうですよね。学校に行くからこそ勉強をするのです。自宅で自律的に学習ができる子はごくわずかということ。学校とは半強制的に学習に向かわせる場所でもあるわけです。
自律的に生きられる人は少数です。まして子供ならなおさら。大多数の人にとって、とりわけ学習をする場という点において、やはり学校は意味がある場所だなと思います。