勤務時間中に全ての仕事が終わるのが理想ですが、そうもいかないのが現実。
では、残った仕事をいつするか?
小学校の教員は大きく3つのパターンに分けられます。
➀遅くまで残る。(いわゆる残業)
一番分かりやすいパターンがこれ。
夜7時、8時ぐらいまで学校に残って仕事をしている人はこのタイプです。
私もかつてはそうでした。9時過ぎまで学校にいたこともざら。今思うと働きすぎです。
メリットは自分が納得したところまで続けることができる点。あと、わりとこのパターンを選ぶ先生は多く、全体の5割以上はそうでしょう。そのためコミュニケーションがとりやすい点も良いです。先輩に困っていることを相談したり、反対に先輩から「ここだけの話」と校内の特別な事情を教えてくれたりもします。夕方以降は、子供が帰宅し、その日の仕事がひと段落していることも多いので、解放感に浸りやすいんですよね。
デメリットは、本当に仕事が効率的にされているかの判断があいまいになりがちなこと。あと、延々に続けられるためワークライフバランスが崩れやすいこと。このパターンを好む人が自分の学年主任の場合は地獄です。
②家でする。(持ち帰り残業)
家族をもっている方が選択するケースが多いように思います。こちらも結構な割合でいる気がします。3~4割ぐらいでしょうか。
個人情報に厳しい時代です。家で仕事をする際は管理職に伝え、「持ち帰り仕事表」に記入&サインが必須です。
テストやプリントの丸付けが基本ですが、最近はPCを持って帰られるようになったので他の様々な業務をやっている方も多いです。
学年便りを作成してPC上にアップすると他の人からも更新時刻を見られるのですが、その時刻が真夜中の2時や3時のときがあって戦慄します。
かつて「家族が寝静まったころ起きて、仕事をするのだ」と仰るお母さん先生がいました。「自分には絶対にできないな」と思っています。
メリットはなんといっても自分の空間で、自分のペースで仕事をできることでしょう。いつでも、どこでも、何度でも仕事ができる。素晴らしいことですねえ。
③早朝に学校に行く。
実は私はこのパターン。朝5時半に行っています。
朝は良いです。電話はかかってこないし、頭は冴えているし、余計なコミュニケーションもありません。自分のしたい仕事を自分のペースで進められます。道も混んでいないので、ストレスが少ないのです。
最大の障壁は、早起きができるかでしょう。
かつて夜型の日本代表のような自分でしたが、子供ができると結局、朝しか自分の時間が取れないことに気づきました。そこで一念発起して、今年から一気に朝方にシフトしました。
私の知り合いに、朝4時に学校に行くという方もいらっしゃいますが、いったいいつ起きているのやら…。
早朝仕事。このパターンを選ぶ人は少ないと思います。1割ぐらいでしょう。
番外編:休日出勤
このパターンをする人もいます。
ただ、休日出勤単体というよりは、他の何かと併用パターンが多いように思います。例えば、普段遅くまで残業していて、かつ休日出勤もする…というような。
のんびり仕事ができるんですよね。私もよくしていました。
ただ、「休日出勤はドーピング」という言葉を聞いてから、一切しなくなりました。その通りなんですよね。その瞬間、その週は(仕事を休日にしてしまっているので)乗り切りやすくなるんですが、疲れは静かに確かに体に蓄積されます。
というわけで、いつ仕事をするか?への答えとして3つのパターンを挙げました。
ただ、ごくごく稀に、どれにも当てはまらない方もいらっしゃいますね。
そう。一切の残業をしない方です。勤務時間開始に来て、勤務時間終了時にはさっそうと職員室を出ていく。
憧れますねえ。そんな方は、非常勤の方でない限りなかなかお目にかかれません。いたとしても学校に1人いるかどうかでしょうね。私もいつかはそうなりたいものです。