以前、次のような文章を読んで、「いや、それは違うだろ」と思いました。
「教師の仕事には、名もない仕事が多い。例えば運動場の草取り、重い荷物の運搬、電球の取り換え、学校で飼っている動物の世話や看病などなど。そういった名もなき仕事を楽しく喜んでやることが大事だ。」
逆です。
喜んでやってはいけないのです。
なぜなら、これらの仕事は「教師でなくても、できる仕事」だからです。
教師は残業代が事実上出ないせいか、時間意識が低い人が多くいます。運動場の草取りなんて、除草剤を蒔けばいいのです。その時間を使って、不登校の子の保護者に電話をした方がいいと思います。
「とは言っても、そのままにはできないし…」
その通りです。電球が切れたら、教師が変えるべきです。なぜなら人がいないから。でもそれを嬉々としてやってはいけないでしょ、ということ。
不平不満をたらたら言うのは雰囲気が悪くなるのかもしれませんが、教員が書く学校評価アンケートに記して、管理職の意識を変えていく必要はあるでしょう。
上記の仕事は、スクールサポートスタッフ(業務支援員)にお願いしても良い仕事です。
まあ、究極的に言えば、電球は超長持ちする電球にすればいいだけですし、動物の世話も看病もそもそも動物を学校が飼育しなければいいだけの話です。学校は、ひき算の発想をもっともっと持たなければいけないのですが。
「教師にしかできない仕事は何か?」
この問いに答えられる仕事に、注力しましょうよという話。