小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

小学校の6年は長すぎ

小学生の問題行動や不登校が増えているというニュースをよく聞きます。

 

例えば令和4年度の文科省による「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果を見てみます。小学校の暴力行為が急増していることが分かります。中学校は令和4年度こそ増加しましたが、ここ数年は割と穏やかだったようです。

https://www.mext.go.jp/content/20231004-mxt_jidou01-100002753_2.pdf

 

理由はいろいろと考えられます。

 

筆頭は新型コロナウイルスです。

 

コロナ禍で人との関わりが減り、社会性を上手に育むことができない子供が増えた可能性があります。

 

他にも共働き家庭が増え、子供の精神が安定しなくなったという意見を聞いたこともあります。

 

どの理由にもそれなりの説得力があります。

 

加えて私が最近思うのは、小学校が6年間もあるのは長すぎるのでは?ということです。

 

小学校の高学年になると、子供たちは学校に相当慣れています。慣れたことを生かして、委員会活動や児童会行事に一生懸命に取り組むのならいいでしょう。しかし現実はむしろ逆。慣れたことをいいことに好き勝手にする子供が増えているように思います。

 

新鮮味がないから、学校がつまらないと感じる子もいるのではないでしょうか。

 

世代が進むにつれて、忍耐力は落ちていると思います。ショート動画が人気の現代です。長い時間、1つのことに集中するのは苦手と言う子供が増えているでしょう。短時間の活動をいくつも畳みかけるように行うことが好きな世代とも言えます。良いか悪いかはさておき、そのような子供にとって小学校生活が6年間もあるのは、長すぎるのかもしれません。

 

ですから、小学校は4年間にしたらどうかと思います。この提案自体は目新しくありません。義務教育を3つのステージに分けるものです。

 

第1ステージを小学校1年~4年にします。4年生が最上級生です。

第2ステージは小学校5年~中学校1年。

第3ステージが中学校2・3年です。

 

小中一貫教育が叫ばれる時代ですので、こういう取り組みは一定の効果を出すのではないでしょうか?(エビデンスもありそう)

 

ですが、問題なのは施設が違うこと。小学校と中学校で施設が分離しているのです。施設が一体となった小中の義務教育学校ならば、やりやすいのかもしれません。

 

この点に関しては、やや硬めの本ですが、最近読んだこちらの本が詳しいです。

 

 

 

現在、少子化が進み、学校の統廃合が進んでいます。この機会をうまく生かして、小中施設一体型の義務教育学校を作り、4・3・3制にしていったほうがいいのではないかと最近思います。