小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

心と体を壊さないことが一番大事

教員の精神疾患による休職が過去最多を更新したそうです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231222/k10014295991000.html

 

最近、働いて思うことは「心と体を壊さないことが何より大事」ということです。

 

教師は感情労働です。肉体労働は体を休めれば疲れが取れますし、頭脳労働はリラックスすることで脳が休まります。しかし感情労働はなかなか気が休まりません。家に帰っても仕事のことを考えている人もいるでしょう。

 

だからこそ「ほどほどに頑張る」大切さを強調したいです。

 

例えば私の場合、今年の学級があまり良い状態ではありません。

 

大変な子供が何人もいる学級です。がちゃがちゃしています。その状況を何とかせねば!と肩ひじ張って苦労する方もいらっしゃるでしょう。しかし。

 

身を粉にして働いて、その結果、心や体を壊してしまったとしたら、誰が一番困るのでしょうか?

 

もちろん自分と家族です。しかし同じくらい困るのが、子供と学校です。

 

担任がいなくなることの衝撃は、おそらく子供にとっては極めて大きいでしょう。

 

そう考えれば、何とか1年を凌ぐことを目指すのも手だと思います。

 

それは、ベストでもなければベターでもないのかもしれません。しかし最悪を避けることこそ大事です。

 

と、ここまでで終わっても良かったのですが、もう1つ。

 

ときどき、次のように言う人がいます。

 

「子どもが悪い、保護者が悪い、地域が悪いと、誰かのせいにする教員が多い。そうやって責任転嫁をするのではなく、自分自身に矢印を向けて、自分の指導のどこがいけないのかを反省することが必要。」

 

少し前まで、自分もこの考え方に賛成していました。今も、まあ、そうかなと思います。

 

しかし、この一見「正しい」考え方は、1つ間違えれば真面目な先生を精神的に追い詰めることになります。

 

大変な子どもやモンスターペアレントを受け持ったとき、それでも「自分が悪いんだ」と思う先生がいたとしたら?

 

先ほどの「正しい」意見は、正しいがゆえに「凶器」になると思います。

 

ですから今の私は「子どもが大変、保護者が大変、地域が大変というのは間違いなくある。自分の指導を見直す1つのチャンスとして捉えよう。」ぐらいのスタンスです。

 

ほどほどでいいのです。

 

素晴らしい授業をしなくても、他を圧倒するような学級経営ができなくてもいいのです。心と体を第一にして、子供たちと「そこにいる」だけで良いのです。60点主義。そんな気構えで行きましょう。