勝手に「仕事はジェンガだよな」と思っています。
ジェンガとは、縦に積み重なったピースを、順々にひいていき、倒してしまった人の負けというゲームです。
ポイントは「どのピースなら倒れないか」を探り当てることです。
仕事も一緒ですよね。仕事のピースとは、ひとつひとつの業務のことです。
全てのピースをそのままにしておけば、決して倒れることはありません。ですが、仕事以外にもすることはあります。年を重ねるごとに、育児や介護や家事と、いろいろとやるべきことが増えます。自然と、仕事のジェンガのピースを抜いていく必要があります。
「うーん、学級通信は書きたいけれど、時間がないから今年はパス!」
「本当は子供たちのノートにコメントを書かないといけないのだけれど、忙しいから花丸だけで。」
「職員会議の資料のフォントがいまいちだけれど、読めればいいかなあ。」
・・・などなど。
経験を重ねていくと、どんどんピースを抜いていきます。
が、面白いことに、「このピースだけは抜いてはいけない」というピースが分かるようになってくるのです。
生徒指導のピースや保護者対応のピースなどですね。
例えば「○○さんが僕の物を盗んでくる」という訴えがあったら、全力で早急に対応しますよね。このピースは抜いてはいけないのです。
教師になりたての頃は、時間はたっぷりとあったにも関わらず、そうした「抜いてはいけないピース」をなぜか抜いてしまっていたように思います。そしてジェンガが倒れる…と。
この先も、仕事におけるジェンガのピースをどんどん、どんどん抜いていくことでしょう。すかすかになってしまうかもしれません。それでも、「このピースだけは抜いてはいけない!」というピースを見定め、なんとかかんとか、ジェンガを倒さずに過ごしたいものです。