先日、学校に塩分タブレットを持ってきている子がいました。
どう対応されますか? 私は結構微妙だなーと思いました。
当然、その子は熱中症対策として持ってきたのでしょう。登下校中にタブレットを口にするためなのだと推察します。
熱中症対策…確かにそうなんですね。塩分も必要ですからね。特に家が遠い子にとっては、文字通り死活問題だともいえるでしょう。
だから禁止にはきっとできません。ですが、問題なのは「廊下に塩分タブレットのごみが捨てられていたこと」なのです。
正直、私は校則(小学校では「生活の約束」や「○○小のきまり」という学校もある)なんて「人に迷惑をかけない」ぐらいでいいと思います。靴下の色もどうでもいいですし、髪の色だって好きにすればいいでしょう。
ですから、塩分タブレットを持ってこようが、水筒の中身がスポーツドリンクであろうが、何でもいいと思います。授業中に水分補給をすることも同じです。
しかしですね、廊下に塩分タブレットの袋が捨てられているとどうなるか。「あーあ」という気持ちになりますよね。ひょっとしたらポケットから落ちてしまっただけかもしれませんし、強くは言えません。ですが、1つ指導することが増えたな…とは思います。叱る材料にもなりかねません。
塩分タブレット問題は、「学校に何かを持ってくることのハードルが下がる」点にあります。「塩分タブレットを持ってきてよいのだから、飴も持ってこよう!」と(なぜか)考えだす子がいます。実際、本校では持ってくる子がいて、問題になりました。げんなり。
「学校はそうして失敗を通して学ぶ場なんだ!」「何がよくて何が悪いのかを考えさせるのが教育だろ!」
まあ、そうなのですが、じゃあその指導の時間がありますか?ということなのです。飴の問題で言えば、休み時間に隠れてなめている子がいるという訴えがあり、その後、該当者を呼び、話を聞き、指導をして…と丸一日つぶれました。
塩分タブレットに非はないでしょうが、何か1つを許可したその先に出てくるトラブルが、教師にとって嫌だなーと思えるものなのです。トラブルが起こったら、トラブル担当教師が解決してくれないかな?と思います。