私は学年主任ではありません。生徒指導主任です。学年主任をしたこともありません。
これまで何人かの学年主任に仕えてきて、いい主任だなーと思ったタイプと、困るなーと思ったタイプがいます。
ここでは、いい主任の条件(?)を挙げてみます。困った主任は逆をいきます。
・早く帰る
一番大事です。特に若い先生にとって、主任がずっと学校にいられると息が詰まります。主任には5時を過ぎたら帰ってほしいです。相談事があれば、それまでにしますので。
・仕事ができる
私が最も敬愛する主任は、仕事がとてつもなくできる方でした。学年の仕事は全て自分一人でこなすタイプでした。もちろん必要な仕事は振ってくださいましたし、面倒見が悪かったとも思いません。いわゆる雑務を全て自分が引き受けようとする主任は尊敬します。学年部の職員のために、道路を舗装しておいてくれるイメージ。
・余計な口出しをしない
学級経営をやたらとそろえたがる人がいますが、鬱陶しいです。学級担任の裁量を考えてほしいものです。一人一人の創意工夫があるからこそ、各学級で子供の個性も伸びるのです。
・いざというときに管理職や保護者と戦ってくれる
これも大事だと思います。いざというときに、この人は自分の味方でいてくれるという感覚。
・勤務時間を守る
あるあるなのが、勤務時間を過ぎても学年会議を延々と行う主任です。迷惑以外の何物でもありません。(そもそも学年会議は本当に必要なのか?とも思いますが、それはともかく。)さらに言うと、勤務時間外に頼み事や相談事をしてくる主任も困ります。若い先生方は何も言い返せません。一種のパワハラだとさえ思っています。
・自分の意見をはっきりと述べる
これは賛否ありそうですが。
学年の会議が遅くなりがちな理由の1つに、主任の意思決定能力のなさがあります。たいていの場合、そういった主任は「来週の国語の授業、どうする?」や「今度の研究授業は何やりたい?」など、学年部の教員に丸投げの状態で会議を進めようとします。せめて叩き台を持ってきて頂きたいものです。「私は~と思うんだけれど、みんなはどう思う?」としてくれれば、賛成か反対か保留か意見も言いやすいのですが。ただ、賛否ありそうと言ったのは、ぼやかした尋ね方をしてくれた方が、学年全員で考えている感があっていい!と考える人もいるからです。
・ある程度、大雑把なこと
通知表の所見や指導案の文章を、やたら細かく見る主任がいます。本人としてみれば、「後輩を育てている!」と思っているのでしょうが、正直、やめてほしいです。所見なんて人によって書き方は千差万別です。指導案の文章も、授業者の思いが最も大事なのだから基本的に赤なんて入れなくていいと思っています。余計な親切・大きなお世話というものです。
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こうやって書いてみると、自分が大事にしている価値観が見えてきますね。
1つは自由。
もう1つはメリハリ。
やるべきこと、そろえるべきことはする。でも一線をひいて、あとは自由にする。
みなさんの考える「いい学年主任」とはどんな方なのでしょうか?