小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

国語の読解力をつけるにはどうすればいいですか?

と、保護者の方によく聞かれます。

 

私は答えます。

 

「初読の文章に慣れましょう。」

 

怪訝な顔をする保護者。説明を続けます。

 

「小学校の国語のテストは正直言ってそんなに難しくありません。なぜなら何十回も音読し、何度も授業を受けた末の文章が出てくるからです。しかし本当の国語の読解力は違います。高校入試を考えてみると分かりやすいでしょう。初めて読む文章ではなかったですか。つまり初見の文章に出会ったときに、その内容の大体を把握することができる力、それを身につけさせたいですよね。」

 

「たしかにそうですね。」と保護者。

「しかし、そのためには具体的にどうすればいいのですか?たくさん本を読ませればよいのでしょうか?」

 

答えます。

「それも悪くはありません。しかし子供は好きな本しか読みません。もちろんそれでOKです。ですので私が提案するのは、学校から出るプリントを子供に読ませましょうということです。例えば学校便りや学年便り、保健便り、給食便り、私は学級通信も出していますが、そういったプリントを子供に読ませましょう。私の学級では、朝の会の時間に読む時間を設けています。その後感想を隣の席の子と言い合っています。ぜひ御家庭でも、子供に読ませて、子供に説明させてはどうですか。プリントをもらったら親に出すという流れを作ると、確かにトラブルは防げます。しかしながら、子供に読ませ、子供に説明させると初読の文章に慣れることができますよ。」

 

「なるほど、それはそうですね。やってみます。ところで、学校で出されるお便り以外に初読の文章に慣れる方法はあるのですか?例えば夏休みや冬休みは、そういったことができないので…。」

 

「それでしたら、小学生新聞がおすすめです。朝日、読売、毎日などの新聞社が出していますし、県の地方紙にも子供版が日曜日についてきています。それらを読ませてもいいでしょう。朝日と毎日は日刊紙、読売は毎週木曜日だけ届きます。ご家庭の事情に合わせて選んでも良いですね。まずは図書館で試しに読んでみてはいかがでしょうか。」

 

「分かりました。図書館で一回見てみます。ところで、さっき読書のことを言ったんですが、実は息子はあまり本を読まなくて…。どうすれば本を読むようになりますか?」

 

「それはですね…。」

 

次回に続く