年に数回ある面談や時折子供が持ってくる連絡帳で、保護者が担任の教師に要望(お願い)をしてくることがあります。
・見えにくいので席を前にしてほしい。
・○○さんに嫌がらせを受けているので止めてほしい。
・給食の量を減らしてほしい。
・声が小さいので無理に発表させないでほしい。
・宿題が大変なので減らしてほしい。
・来年度は〇〇さんと同じクラスにしないでほしい。
・学校に水筒や宿題を忘れてくることが多いので、チェックしてほしい。
・自分の子供がパニックを起こしたら空いている教室で過ごさせてほしい。
・(うちの子は毎日パニックを起こして着替えも一人でできないけれど)来年度も通常学級で授業を受けさせたい。
などなど。
いじめに関することや、視力による座席変更などは即座に対応しますし、年度内に何度言ってきても良いのですが、中には「えー?」と思うような要望を言ってくる保護者がいます。
・宿題が大変なので、自分の子供に合った別のプリントを用意してほしい。
・恥ずかしがりやだから授業中に意見を求めないでほしい。
・熱中症が怖いから体育はやらせないでほしい。
・放課後、近所の公園で小学生がうるさくて困るからやめさせてほしい。
などなど。
ここまででなかったとしても、
「基本的に担任に要望をするのは1年に1回まで」
にしてもらいたいです。
一般的に教室には30人ほど子供がいます。
一人につき1個の要望ならば30個対応すれば済みますが、2個の要望がきたら60個です。
多い人は4個も5個も年度内に要望してきますが、「あなたの子供だけを教師は見ているわけではない!」と言ってやりたい親が多すぎます。保護者はせいぜい1~3人の自分の子供だけを見ますが、教師は違いますからね。そこが分からない保護者が本当に多くて多くて…。モンスターペアレント(ヘリコプターペアレント)とまでは言いませんが、プチモンペと私は呼んでいます。
幸い、良識ある保護者の方々は1年間何も仰らないため、複数回要望をしてくる保護者がいても何とかなっています。
ちなみに、何も仰らない保護者の子供たちは、何も問題がないことが多いです。
繰り返しますが、「いじめ」や「不登校」につながるような事案であれば話は別です。年度内に何度だって対応しますし、それが教師の仕事です。しかしながら、我が子中心主義を学校にまで持ち込まれては困ります。
担任への要望は1年に1回まで。2回は多い。3回はクレーマー。そう思っています。口には出しませんが。