カタカナ編
結論から言うと、「カタカナ指導を適当にやらない」につきます。
夏休み明け9月ぐらいからカタカナの指導をする学校が多いと思います。ひらがなに比べて使用頻度も子供の関心も低いのがカタカナ。教科書は見開き1ページで終わっているので、あっさりとプリントを数枚やって終わりにしている学校も多いのではないでしょうか。
ですが、それだとカタカナは全く身に付きません。
なぜカタカナ指導を大切にするのか。
カタカナは漢字の学習に直結するからです。
例えば「加」や「多」「工」「台」など、カタカナを組み合わせたものが漢字になっている場合がいくつもあります。また、ひらがな以上にカタカナは折れやはね、はらいが多く、漢字の書き方に似ています。漢字→カタカナ→ひらがなの順番にできたのですから、カタカナのほうが漢字に似ているのは当たり前ですね。
そこで私の学級では次のことをしています。
①6月の後半からカタカナを教え始める
通常、9月スタートのカタカナを前倒ししたのは、夏休みに復習できる良さがあります。1年生の保護者は、ほかの学年の保護者以上に勉強をしっかりと見ようと思ってらっしゃる方が多いです。だからこそ夏休み前にカタカナを教え、「夏休み中に復習しましょうね」と伝えておけば、より一層の定着が図れます。たとえ夏休み中にカタカナをやらなくても、9月から授業でちょこちょこ触れていけば、秋からカタカナを学習する場合よりも定着率は高まるでしょう。
②カタカナの練習帳を使う
どの学校も、ひらがなはきちんとワークやばらばらになるプリントを使って、一文字一文字丁寧に教えます。カタカナも同様にします。ひらがなほどの丁寧さはないにしても、1日3文字程度、きちんと時間をかけて、気を付けるべきポイントを押さえて指導していきます。
時間が足らなくないか?という声もありますが、そこはやり方次第。物語の読み方を今熱心に教えるよりも、1年生は文字の読み書きをきちんとできるようにさせることが優先だと思います。