小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

財務省の言い分はわかる

先日、財務省の財政制度審議会で出された資料が波紋を呼んでいます。

 

簡単に言えば、財務省としては「教員数増は認めない」です。

 

現場としては「そりゃ、ないぜ!」と怒るのも無理はありません。学校教員は既にブラック企業並みと言われています。人はない、金もない、物もない。その中で、どうやって成果を上げろというのか、と。財務省(正確に言えば、審議会ですが)に反論をしたくなる気持ちは、現場の人間としてよく分かります。

 

しかし、一方で、「財務省の言い分も理解できる」ところがあります。

https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20231011/01.pdf 2023年10月17日閲覧)

 

例えば「『数』に頼らない教育・効率的な学校運営としていく必要があるのではないか」。

 

その通りです。

 

生産性とは、数を増やすことではありません。

 

教員は、もっと仕事を断捨離して、本質的な業務に集中しましょう。

そのためにできることは、学校単位でもっとあるはず。

 

繰り返しますが、大切なことは、仕事の断捨離です。

筆頭は、部活動でしょう。私は部活動自体、必要ないと考えますが、それでは急すぎるのであれば、せめて平日は教員の勤務時間内で終わるようにすべきです。

 

放課後の指導も一切手を引きましょう。

ときどき学校に「公園の使い方が悪いので、今すぐ指導しに来てください」という電話がきます。おっとり刀で生徒指導主事・主任(生活指導)が公園に向かって指導する…というのはやめましょう。

 

子供の行方不明の捜索もやめましょう。

放課後のトラブルです。そもそも保護者が学校に電話をしないように、学校だよりで書きましょう。えっ、友達の家にいるかもですって? それも学校の管轄外です。

 

指導案もやめましょう。細案なんてもっての他です。指導案なんて、子供も保護者も見ません。リスクフリー。なくして良いものの代表例でしょう。指導案づくりがいくら上手になっても、授業力向上と相関関係などありません(私調べ)。

 

簡単に言えば、「学校で出来ることは、これとこれとこれです。それ以外のことはできません」と文科省なり教育委員会なり校長先生なりが、きちんと線引きできるかどうか。その上で地域や保護者に伝えられるかどうか。その覚悟があるかどうかが問われているわけです。