今やどの学校でも必ずしているのが、いじめアンケート。
本校は毎月第一月曜日の朝の時間に行います。翌日から3日間、朝の時間に何がしかの記載がある児童を個別に聴き取りしています。
4年生を受け持ったときのこと。アンケートを集め、さあ、翌日から話をしていかないとと思っていました。その日の夕方、学校に保護者から電話が掛かってきました。
「今日、アンケートをしたみたいで、そこにうちの子が、嫌がらせをされていることを書いたんですけれど…。」
そのとき、私はまだアンケートを読んでいませんでした。
「すみません、明日すぐに聴き取りをします。」
つまり、アンケートを書かせたら、すぐにざっとでもいいから目を通す必要があったわけです。緊急性が高ければ、その日のうちに対応するべきだったのです。
幸いにもその保護者の方は何も怒っておらず、むしろアンケートを取ったことや対応をすぐにとることを約束したことに感謝をおっしゃっていました。
ただ、子供も保護者も、アンケートをとった→すぐに読んでくれる→すぐに対応してくれると考えるのでしょう。実際問題、アンケートをとったからといって、すぐに教員が目を通せる時間があるかは分かりません。空き時間でもあれば話は別ですが、小学校の場合は難しいでしょう。ですが、今回のケースで言えば、アンケートをすぐに読んで、すぐに対応したら、その日の夕方を待たずに保護者に教員から電話を掛けることができたかもしれません。そうすれば、子供とも保護者とも信頼関係が深くなったことでしょう。
いじめアンケートは早急に対応することで、教師と子供・保護者との関係を築くチャンスにもなります。
今回の教訓は、「いじめアンケートをしたら、すぐに読む」ですね。