本校では今年度、2人の病休が出ました。幸いにも代わりとなる先生が見つかり、なんとか学校は機能しています。
病休になった原因は、学級がうまくいかなかったことと保護者と揉めてしまったことです。私も、その人をもっと助けられなかったかと悔やんだ2学期でした。
一方で私が痛感したのは、病気で長期に休むことになる前に、ガス抜きすることの大切さです。
かつて、今年度休まれた先生の学級よりも、よほど大変で荒れた学級を見たことがあります。教師への暴言暴力は当たり前。授業中なのに勝手に飛び出す・友達のズボンを窓から放り投げる・給食に唾を吐く等々、ひどい有様でした。
しかしその担任の先生は、最後まで辞めませんでしたし、休職もされませんでした。つらい思いもあったのでしょうが、端から見て結構飄々と仕事をされていました。
あるタイミングで、その先生に訊いてみました。
「〇年〇組、大変ですね。でも先生はすごいです。私だったらつぶれちゃっていますよ。」
「いやー、大変だよ。でも自分は休日にジムに行って、ストレス解消しているんだよ。それで何とかなっているのかな。」
ストレス解消の手段をきちんとお持ちだったことが、その先生の尊敬できるところです。
ストレス解消には休日の休息が必要です。休息には積極的休養と消極的休養があります。積極的休養とは、先の先生のように体を動かしてストレス解消をする方法です。消極的休養とは入浴やマッサージなどリラックスしてストレス解消をする方法です。
どちらでも良いのでしょうが、休日には平日とは異なることをするのがいいと聞いたことがあります。その人なりのストレス解消方法を身に付ける必要があるでしょう。
ストレス解消と言えば、私が大学生の頃、忘れられない出来事がありました。
吹奏楽の大会1ヵ月前、練習が毎日のように続くハードな日々。その中で私と同じパートの方が、ある日体調不良で欠席しました。何かあったのかな?ぐらいに思っていました。するとその日の夕方、メールが届きました。家でバーベキューをしているから来ないか?という誘いでした。
びっくり! えっ?体を崩したのではないの?
事情を聞くと、彼は答えました。
「いやー、もう毎日毎日限界だったんだよ。たまには休まないとね。」
うーん。なるほど。自分の限界を知り、意図的に休息を入れる手もあるのか、と。
ここから私は学びました。自分のストレスの限界をしっかりと知ること・限界に達する前に休むことの大切さを。
この「実践(?)」に学んだ私は、今年度私は子供が帰った後、年休をもらって帰ることが何回かありました。これはいい!と思ったので、これからも実践し続けます。皆さんも心が疲れたら、ぜひ!(1日まるっと休むのは担任には厳しいので)