小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

公教育の役目は大変な子を何とかすること

教師になって気付いたこと。それは

 

「ああ、クラスには言うことを聞かない大変な子が何人かいるのだな」

 

です。

 

自分も含め、教師になる人はたいてい、そこまで学校や教員に反抗的な態度を取らず、わりと素直に生きてきたと思います。教育実習でも、ある程度つくられた学級で、楽しく過ごすことができたはず。

 

ですから実際に現場に出てみると「大変な子」の存在に驚きます。

 

もちろん「いい子」もいます。先生の言うことをよく聞いて、しっかりと授業を受け、真面目に頑張る子もいます。むしろその方が多数派です。

 

が、一部に、特性をもっていたり、家庭の問題を抱えていたりして、学級を負の方向へ持っていきかねない子供もいます。教師の役目は、そういった「大変な子」を何とかすることなのです。

 

なぜって?

 

「いい子」は家庭がしっかりとしているから「いい子」なのです。きっとそのままでもきちんと育ちます。

 

問題なのは「大変な子」です。そのままでは社会的に見てマイナスです。定職につかないだけでなく、犯罪を起こしてはもっと大変です。子供たちを一人前の納税者に育てること。それこそが教員が給料をもらっている最大の理由だと思います。

 

警察は現代の治安を守る仕事です。一方で教員という職業は、未来の地域の治安を守っていると思います。

 

クラスの「いい子」を大事にしつつも、「大変な子」にも目をかけましょう。「大変な子」を少しでもいい方向にもっていけるのは、教師しかいないのです。