小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

公立学校は町のレストラン

近所のレストランに行った。なかなか評判の店で、わりと市内では有名なレストラン。味も確かで、帰り道は幸せな気持ちでいっぱいだった。 ふと「公立の学校もこうあるべきだな」と思った。 学校は大きく分けて、公立と私立と国立がある。公立がそのほとんど…

指導案の事前検討会はやめよう

昨日、本校で授業研究会が行われた。市の教育委員会の指導主事数名が来て、あーだこーだ言い合ったり、指導を受けたりするもの。 今回、中心授業をしたのは本校期待の若手A先生。5年の算数をやっていた。 2週間ほど前に指導案が配られ、会議室で全職員参加…

学級崩壊への手立ては難しい

危ないクラスがある。 危ないというより、もう崩壊している。 1ヵ月ほど前だったろうか、Twitter上で次のようにつぶやいた。 始業式3日目。何となく、実に何となく、危ないかなーと感じるクラスがある。そのクラスが本当に「危ない状態」になるのかどうか……

再びの「午前十時の映画祭」

「午前十時の映画祭」というイベントがある。 その名の通り、午前十時頃から始まる映画祭である。と言っても、ただの映画が放映されるわけではない。名作と言われる映画である。聞いたことがあるけれど、見たことはない…というような映画、例えば「2001年宇…

初めて特別支援学級の担任を務める人たちへ

数年前、特別支援学級の担任だった。今は通常(普通)学級を受け持っている。 特別支援学級の担任は良い経験だった。だが、わりと多くの教員が、特別支援学級の担任を任せられたとき、次のような気持ちになるのではないか。 ・支援学級に飛ばされた。 ・支援…

ほどほどの黄金の3日間

4月が終了。ここまで学級の状態はまあまあ。黄金の3日間は無論大事だが、最近はそこまで躍起になっていない。年間を通じて子供を、学級を育てていこうという気持ち。— クラメロン (@mohru1201) 2021年4月30日 というツイートをした。詳しく述べる。 教師に…

教師は、自分の言ったことを自分に向けられるか?

「感謝の気持ちを持とう」 「目上の人は尊敬しよう」 「親には、ありがとうと言おう」 どれも今年度、幾度となく子供たちに語ってきたことです。 しかしあるとき、気づきました。 これらを、どれだけ自分はできているのだろうか? ・感謝の気持ちを持てと子…

管理職との面談には○○○○を持っていこう!

管理職との面談の時期になりました。 もう終わっている方もいらっしゃると思いますが、私の市では年に2回、管理職(校長・教頭)と面談をします。 人事評価シートと目標シートという2点を持参していきます。 しかし、それに加えてあるものを持っていくこと…

結局、授業は人に見てもらうしかない

「いい授業がしたい」と願い続けて数年。教師修業を少しずつですが重ねてきて分かったことがあります。 それは「授業力を向上させるためには、人に見てもらうのが一番手っ取り早い」ということです。 なお、今の自分の授業力が高いとは決して言えません。昔…

池谷裕二先生講演 備忘録

題名の通り。とっても面白かったので。考察はいずれ。 ・脳は知能を生み出す。 ・アルフレッドビネーIQの創始者 知能を数字で測る。 ・この3つがそろって頭がいいと言える 1論理(算数) 2言語(国語) 3熱意 ・やればできるの罠は三大要素の1つが欠けて…

長谷川博之先生の学級通信を読む

日本一の小学校教師は?と問われれば結構悩みますが、日本一の中学校教師は?と問われれば、間髪を入れずに答えます。 「長谷川博之先生です」 凄さは学級通信を読めば一発で分かります。 生徒の心をわしづかみ! 長谷川博之の学級通信365日全記録 上巻 作者:…

『二月の勝者ー絶対合格の教室ー』がマイブーム!

タイトルの通り。 『二月の勝者~』とは高瀬志帆さんによる中学受験マンガのタイトルです。 すごく面白いんです! 今年読み始めた本の中ではNO1です。 中学受験。 関西のド田舎で小学校の教師をしている身としては、全然違う国の話のようです笑 私自身、公立…

限局性学習障害(SLD)を持った子供への指導

今年度、私のクラスには(おそらく)限局性学習障害、いわゆる学習障害(LD)を持った子供がいます。「おそらく」としたのは、診断を受けたわけではないからです。WISCの結果は、FSIQが100近くある一方で、言語理解(VCI)やWMが85程度(このあたりはぼかして…

教師のやりがい

少し前、次のようなつぶやきをTwitterで見かけました。詳細は忘れてしまったのですが・・・。 いわく、「小学校の先生になって気づいたこと、それは自分は子供が好きなのではなく、言うことをきちんと聞く子供が好きなのだということ」。 これねえ…小学校の…

休校期間中の私の教師修業

私の市では臨時休業(休校)が5月末まで延長されました。 3月から3ヵ月間。長いですね。これほどまでに長い「お休み」は二度とないのではないでしょうか。 さて、この間に教師として何をするか。 教師は「研究と修養」が求められます。 (教育基本法第9条…

特別支援学級と通常学級の学級経営の違い

特別支援学級シリーズ第3弾。 特別支援学級の担任をやって思ったことの1つに、 「特別支援学級と通常学級では経営の仕方がまるで違うな」 ということがあります。 特別支援学級と通常学級の最大の違いはもちろん、数の違いです。30人前後の子供を相手にす…

特別支援学級担任の二極化による問題

特別支援学級の担任は大きく分けて2種類いる。 1特別支援教育にプライドを持ち、非常に熱心に行う先生 2通常学級を受け持つことができないため、特別支援学級に「回されてきた」先生 前回の記事でそのように書きました。 今回、焦点を当てるのは 1特別支…

特別支援学級の担任は学校の中心であるべき

あなたの学校の特別支援学級(個別学級)の担任はどんな人ですか? 特別支援教育のスペシャリストでしょうか? 一人一人にきめ細かく対応する優しい先生でしょうか? はたまた「通常学級を担任させられない方」でしょうか? 私はかつて1年間、特別支援学級…

次の休校に何をするか

コロナウイルスが猛威を振るっています。 都市部では始業式・入学式の延期が決まったところもあるようです。 私の住んでいる県・市では全て、予定通り実施するようです(4月4日現在)。しかしコロナウイルスの波は遅かれ早かれやってくることでしょう。休…

春休みの今だから読みたい!大学生・初任者・若手教師に読んでほしい教育書10選(授業編)

前回は学級経営編( https://humor1128.hatenablog.com/entry/2020/03/17/195414)でした。 今回は授業編です。 授業編の10冊を選ぶ方がずっと難しく感じました。できるだけ様々な教科に応用できる本がいいと思ったからです。そうすると、例えば国語の指導法…

こども発達支援研究会主催「第4回発達支援研修会」での学び

愛着障害とは何か。 昨日、こども発達支援研究会という団体による研修会(zoom)に参加しました。上記はその際のテーマのひとつです。 講師の前田智行先生のお話は非常に分かりやすく、かつ穏やかな話しぶりで安心して受講することができました。研修会では…

春休みの今だから読みたい!大学生・初任者・若手教師に読んでほしい教育書10選(学級経営編)

教師になり、教育書だけでかれこれ千冊は読んできました。その中から、若い人でも読みやすく、それでいてすぐに役に立つ、価値が高い本を選びました。小難しい本、重厚な本は避けました。腰を据えて読む本は教師人生が楽しくなってきてからでもいいかな、と…

今年度の総括をしよう!

私の入っていた大学の部活では毎年2月になると、「総括」という会議がありました。80人近くの部員が全員参加し、今年度の主に幹部の働きについて文字通り「総括」するものでした。 同じ部員仲間なのに、わりと意見(主に批判的な意見)が出て、驚いたこと…

魔の2月の急所はどこか

魔の2月という言葉があります。 私の勤める学校でも様々なクラスで問題が起こっています。万引きやいじめ、不登校、ケガ…中でも学級崩壊をしてしまったクラスへの対応が急務です。 このとき、気をつけなければならないことは何でしょうか。 子供への指導? …

泣いても笑っても、あと30日です

久しく更新していませんでした。私は無事です。今年はマメに更新します。 今年度、皆さんのクラスはどうでしたか? クラスを持っていない方は、御自身のお仕事はどうでしたか? 点数をつけるなら何点でしょうか? 教師という仕事の良いところは、1年間の節…

筑波大附小公開研(算数・田中博史先生の授業を参観して)

今年度で定年退職をされる田中博史先生の算数の授業を参観してきました。感想を書きます。 主発問(課題)は「赤の1、2倍が青。この逆は『青の0、8倍が赤』と言っていいの?」でした。赤と青というのは2本の棒グラフをイメージされるとわかりやすいです…

理想的なサイクル

教師の仕事をする上で、理想的なサイクルは以下のようなものではないでしょうか。 ①セミナーの参加や読書、他の教師による授業の参観などの外的な刺激を通して、「学級経営や授業の理想のレベルが上がる」。 ②自分の学級や授業を見つめる、振り返る。 ③理想…

6年目にして初めて出合った感動

今日は3学期始業式。 感動したことがあります。 それは 子供たちの前に立つことがとても嬉しかったことです。 冬休みが終わってしまうという切なさもあったにはあったのですが、それを何もなかったかのようにさせてしまうほどでした。 子供の前で自然に笑顔…

授業公開の難しさ

「私は授業が好きだ。授業で勝負ができる教師になりたい。」 それが今の私の思いです。 授業力向上のための最も具体的かつ効果的な方法は、力のある人に授業を見て頂くことだと思います。 私は今、週に1回、授業を見て頂いています。御覧になるのは学年主任…

南惠介先生セミナーの学び

今日、千葉の教育サークル「スイッチオン」主催による南惠介先生のセミナーに行ってきました。 「スイッチオン」のセミナーには何度も参加をしています。毎回、上質なセミナーを運営してくださるサークルです。中心的なメンバーの方々のお人柄がまた素敵。遠…